【第43期囲碁名人戦第3局1日目】井山名人の新手から難しい戦いが続いています!【棋譜】

第43期囲碁名人戦第3局1日目

9月25日(火)に「第43期名人戦第3局1日目」が行われました。

場所は鹿児島県鹿児島市「城山ホテル鹿児島」です。

 

張栩挑戦者が9年ぶりに名人戦の舞台に戻ってきたことで、なにかと話題となっている今回の名人戦。

第1局、第2局と周囲の期待通り、大熱戦が繰り広げられています。

スコア的には井山名人が2勝とリードを奪っていますが、内容では張栩挑戦者も決して負けていないと感じています。

 

第1局、第2局の感想はこちらの記事に書いていますので、よかったらどうそ。

【第1局】

≫ 1日目:井山対張栩、ライバル対決再び! 【棋譜有り】

≫ 2日目:井山名人が先勝!コウを巡った大激戦でした!

 

【第2局】

≫ 1日目:井山名人の連勝か、張栩挑戦者が巻き返すか!? 【棋譜有り】

≫ 2日目:井山名人が激戦を制し、2連勝! 【棋譜】

 

 

この第3局を井山名人が勝利すると3連勝となり、一気に張栩挑戦者をカド番に追い込みます。

いくら百戦錬磨の張栩挑戦者とはいえ、井山名人相手に4連勝するのは大変でしょう。

張栩挑戦者からすれば、ここが正念場と言えそうです。

 

それでは早速名人戦第3局1日目の内容をみていきましょう。

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名人戦第3局の棋譜と感想

1日目の棋譜です。

 

序盤から見かけない形が出てきて、よく分からない進行となりました。

右下の分かれは初めて打たれたのではないでしょうか。

井山名人が仕掛けていったのですが、研究済みだったのか気になるところです。

 

張栩挑戦者も力強く反撃して、左辺から中央の戦いではどちらも気を抜けないギリギリの攻防が繰り広げられました。

お互い手筋の応酬で、とても勉強になる内容でしたね。

 

中央の戦いがひと段落した時点では、黒の外勢と白の実利という分かれに。

右下一帯の黒大模様がどれくらいまとまるのかがポイントとなりそうです。

 

黒は右下を打つ前に上辺の白模様に入っていったので、2日目はしばらく上辺で戦いが続くと思われます。

部分的には黒が苦しそうに見えますが、元々白が多いところでもあるので、黒が上辺をどうサバいて右下に回るかが焦点です。

逆に白は上辺でポイントをあげて、右下から中央にかけての黒模様をうまく制限できれば有望だと思います。

 

封じ手予想

では封じ手予想です!

右下の戦いの真っ最中なのでその辺というのは分かるのですが、着点は難しいですね・・・

考えても分からないので、第一感で目がいったヒラキにします。

第43期囲碁名人戦第3局封じ手予想

 

2日目は何となく激しい戦いが起こるのではないかと予想しています。

理由は黒の井山名人が中央に強大な厚みを持っているから。

もともと力が強い井山名人ですが、厚みを背景に多少の無理手も押し通してしまうような展開になるのではないかと。

 

張栩挑戦者が真っ向から相手するかは分かりませんが、どちらにせよ難しい戦いが起こることは必至だと思います。

 

前局の第2局では名人戦史上2番目に長い手数となり、井山名人は4時間近く1手1分の秒読みで戦い抜きました。

この第3局がどうなるかは分かりませんが、井山名人はすでに持ち時間を半分以上使っているようで、秒読みに入ることは間違いないでしょう。

いくら名人とはいえ、1手1分の秒読みでは間違えることもあると思うので、それが勝負にどのように影響するか注目したいと思います。

 

まとめ

序盤からお互い工夫した難しい戦いとなりました。

1手1手とても難しい変化だったと思いますが、出来上がった中央の分かれはいい勝負に見えます。

素晴らしいの一言です。

 

どちらかというと1日目は穏やかな進行となりましたが、上でも書いたように2日目は激しい進行を予想します。

碁の内容だけでなく、中盤に入って秒読みが両対局者の着手にどう影響するかも注目です。

2日目の進行、結果を楽しみにしたいと思います。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次の記事でまたお会いしましょう!

 

 

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★第43期名人戦の他の対局をまとめました!★

 

過去のタイトル戦や古碁の棋譜は、こちらのページにまとめています。

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