【第43期囲碁名人戦第6局2日目】張栩挑戦者が完勝で3勝目!勝負は最終局へ!【棋譜】

第43期囲碁名人戦第6局

10月23日(火)に「第43期名人戦第6局2日目」が行われました。

場所は静岡県熱海市「あたみ石亭」です。

井山名人に張栩九段が挑戦しています。

 

1日目の棋譜と感想はこちら。

»【第43期囲碁名人戦第6局1日目】井山名人のマネ碁?とても珍しい序盤戦に!【棋譜】

 

1日目は井山名人の工夫した手が目立ち、積極的な打ち回しが印象的でした。

対する張栩挑戦者はカド番というプレッシャーをまったく感じさせない、落ち着いた内容。

 

封じ手の局面では形勢はいい勝負かなと思っていましたが、ネットやSNSでは黒の張栩挑戦者の方が打ちやすそうという意見を多く見ました。

確かに全局的に手厚い碁形の黒の方が、打ちやすいのかもしれませんね。

 

この第6局を井山名人が制して、タイトル防衛を決めるのか!?

張栩挑戦者が再びカド番を跳ね返し、勝負を最終第7局に持ち込むのか!?

 

気になる第6局の結果をみていきましょう!

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囲碁名人戦第6局の結果:黒番張栩挑戦者の中押し勝ち!

結果は張栩挑戦者の黒番中押し勝ちでした。

棋譜はこちらです。

 

封じ手予想は外れ・・・

どちらもすぐには打たなかったところですので、そこまで大きくないという判断だったのでしょう。

私とは感覚が違いますね(汗)

 

2日目は予想通り右辺で戦いが始まりました。

白が苦しそうな展開が続き、戦いが一段落した時点では黒がはっきり優勢となっていました。

 

黒の張栩挑戦者が不利になった場面は1度もなかったのではないでしょうか。

張栩挑戦者の充実ぶりが光りました。

 

この第6局は井山名人が精彩を欠いていたようにも感じます。

さすがに超過密スケジュールでのタイトル戦に疲れが出ているのかもしれません。

 

井山名人の過密スケジュール

毎年のことですが、9月~11月は名人戦、天元戦、王座戦が同時並行で行われるため、その3つのタイトルを保持している井山名人は大変です(汗)

名人戦が第7局までもつれたことで、さらに過密日程に拍車がかかりました。

 

29日に北海道で天元戦第2局を打って、11月1日、2日に静岡県で名人戦第7局とか・・・

ただ移動するだけでもかなり疲れそうです。

その上でタイトル戦を打つなんて・・・井山名人の体力が続くか心配です。

 

参考までに10月からの井山名人タイトル戦日程を。

  • 10日、11日・・・名人戦第4局(兵庫県)
  • 15日、16日・・・名人戦第5局(山梨県)
  • 19日・・・・・・天元戦第1局(福井県)
  • 22日、23日・・・名人戦第6局(静岡県)
  • 26日・・・・・・王座戦第1局(東京都)
  • 29日・・・・・・天元戦第2局(北海道)
  • 11月1日、2日・・名人戦第7局(静岡県)←追加!

 

・・・過酷すぎると思うのは私だけではないはず!

11月も天元戦、王座戦は続きますからね(汗)

トップ棋士の宿命と言われればそれまでですが、もう少し落ち着いて囲碁と向き合えるように配慮してもらいたいものです。

 

まとめ

これで対戦成績は3勝3敗となり、名人の行方は最終第7局の結果次第となりました。

 

前局の第5局、そしてこの第6局と、張栩挑戦者の充実ぶりが素晴らしいです。

完全に流れは挑戦者だと思います。

 

井山名人は第7局までの間に王座戦第1局と天元戦第2局があります。

この2局を勝利することができれば、気分よく第7局を迎えることができそうです。

もちろん体力的には厳しい戦いが続きますが、対局で勝利することで精神的にはかなり楽になるのではないでしょうか。

 

井山名人が第一人者の意地を見せつけ、タイトル防衛を果たすのか!?

張栩挑戦者が9年ぶりの名人に返り咲くのか!?

注目の第7局は11月1日(木)、2日(金)に静岡県河津町「今井荘」で行われます。

大熱戦を期待しましょう!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次の記事でまたお会いしましょう!

 

 

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★第43期名人戦の他の対局をまとめました!★

 

過去のタイトル戦や古碁の棋譜は、こちらのページにまとめています。

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