【第43期囲碁棋聖戦6局1日目】右辺を埋め尽くす激しい激戦!黒の実利と白の厚みという展開に!【棋譜】

棋聖戦第6局1日目

3月7日(木)に「第43期棋聖戦第6局1日目」が行われました。

場所は神奈川県箱根町「 ホテル花月園 」です。

 

井山棋聖の3勝、山下挑戦者の2勝で迎えた第6局になります。

第1局から第5局までの解説は以下をどうぞ。

 【第1局】

» 1日目:とてもじっくりした立ち上がり!嵐の前の静けさ!?【棋譜】

» 2日目:井山棋聖が快勝!タイトル防衛に向けて好スタートを切りました!【棋譜】

 【第2局】

» 1日目:新型の影響?短手数で慎重な立ち上がりとなりました!【棋譜】

» 2日目:山下挑戦者の名局!素晴らしい内容で対戦成績を五分に戻しました!【棋譜】

 【第3局】

» 1日目:対局者の気合がこもった立ち上がり!緊張感が伝わってきます!【棋譜】

» 2日目:井山棋聖が2勝目!両対局者一歩も譲らない激戦でした!【棋譜】

 【第4局】

» 1日目:井山棋聖の仕掛けで大フリカワリが勃発!【棋譜】

» 2日目:井山棋聖が圧巻の内容で3勝目!タイトル防衛に王手!【棋譜】

 【第5局】

» 1日目:山下挑戦者の実利、井山棋聖の厚みという展開に!【棋譜】

» 2日目:山下挑戦者が大フリカワリの超大激戦を制し2勝目!まだ勝負は分からない!【棋譜】

 

井山棋聖が王手をかけて行われた前局の第5局、山下挑戦者が素晴らしい内容で勝利をおさめ望みをつなぎました。

このブログでもずっと書いていましたが、第1局から山下挑戦者の内容は決して悪くないと感じています。

星の上では井山棋聖がリードしていますが、内容はとても接戦だと思うので、どこで流れが変わるか分からないと思います。

 

とはいえ、この第6局も井山棋聖がタイトル防衛に王手をかけていることには変わりがありません。

山下挑戦者からすると苦しい展開は続きますが、第6局を勝利して流れを一気に呼び込むことができるでしょうか!?

井山棋聖からすると最終局に持ち込まれるのは避けたいと思いますので、何とかここで勝負を決めたいところです。

 

シリーズの流れを占う大一番!

果たしてどんな内容になったのでしょうか!?

気になる内容を早速みていきましょう!

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棋聖戦第6局1日目の棋譜と感想

1日目の棋譜です。

 

1日目のほとんどが右辺の戦いで終わりました。

とても激しい戦いでしたが、一本道とも言える手順が多かったので、難解な戦いというわけではありませんでした。

もちろん水面下では深い読みと駆け引きが行われていたと思いますが。

 

結果的には黒の実利と白の厚みという分かれになりました。

黒の右辺の実利は60目以上というかなり大きなもので、白は相当中央で得をしないと苦しい形勢だと思います。

 

個人的には黒を持ちたい形勢ですが、実際の形勢はどうなんでしょうね?

プロの解説を読んでみたいところです。

 

封じ手予想

では封じ手予想です!

白が中央の厚みをバックに黒を攻めようとしている局面です。

黒がサバキとして左下の三々に入ったところで封じ手です。

第一感だった白◯のグズミを予想とします!

棋聖戦第6局封じ手予想

 

三々に対しての応手は限られています。

予想した白◯のグズミは三々に入ってきた黒に対しては厳しい応手です。

ただ、周辺の黒に対してはあまり響いていませんので、黒はその辺りを利用してシノギの足しにしようと考えていると思います。

 

左辺から中央がとても大きな白模様です。

黒はこの白模様を削る必要があるのですが、どこから手をつけていくでしょうか。

 

普通に考えると下辺の黒数子が中央に向かって脱出する展開が本命です。

白は相当厳しく攻めることが考えられるので、生きるか死ぬかの激戦が予想されますね。

 

下辺の黒数子を置いといて、いきなり左辺に入っていく展開もありそうです。

その場合は下辺の石との絡みも関係してきて、より難解な戦いになりそうです。

 

どの展開も白の強烈な攻めを黒がどのように受け止めるかがポイントです。

2日目はハラハラドキドキのせめぎ合いが見られそうですね。

 

まとめ

右辺では白の予想通りだったのか分かりませんが、一本道に近い形で局面が進みました。

結果的に黒の実利と白の厚みという分かれになりましたが、山下挑戦者の予想通りだったのか気になるところですね。

 

この棋聖戦のシリーズ、井山棋聖がスコアの上ではリードをしてきましたが、山下挑戦者も内容では決して負けていません。

ここ数年、タイトル戦で井山棋聖に勝てていない山下挑戦者ですが、この棋聖戦は互角に戦えていると感じます。

 

昨年、井山棋聖から名人を奪取した張栩名人。

そして、今回棋聖を狙っている山下挑戦者。

平成四天王の2人がまだまだ第一線で活躍しているのは、中堅世代にとってとても励みになりますね。

若手の台頭が激しい囲碁界ですが、ベテランが壁となって立ちはだかることで、囲碁界全体の底上げが期待できそうです。

 

さて、この第6局を山下挑戦者が勝利すると、勝負は第7局の結果次第になります。

そうなると追いついた山下挑戦者の方が流れはいいので、井山棋聖としては避けたいところでしょう。

名人戦でも最終局で敗れていますし・・・

 

井山棋聖がタイトル防衛を果たすのか!?

山下挑戦者が2連勝で踏みとどまり、最終第7局に望みをつなぐのか!?

2日目の展開がとても楽しみです!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次の記事でまたお会いしましょう!

 

 

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★第43期棋聖戦の他の対局をまとめました!★

 

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