【第73期囲碁本因坊戦第2局 】比較的落ち着いたじっくりした立ち上がり!封じ手予想します!

第73期本因坊戦第2局1日目

5月23日(水)は「第73期本因坊戦第2局」が行われました。

場所は京都府京都市にある「二条城」です。

 

第1局では山下挑戦者が本因坊文裕を下し、幸先よく先勝しました。

 

この第2局は国宝・二の丸御殿大広間の「二の間」で最初の一手ずつを打つ、御城碁を再現したことで話題になりました。

ニュースなどでも取り上げられていたみたいですね。

 

御城碁とは江戸時代に徳川将軍の前で囲碁家元の四家が碁を打つ行事です。

当時の棋士はこの御城碁が唯一の公式戦(?)であり、年に1回しかないとても重要な対局でした。

本因坊秀策の御城碁19連勝など、たくさんの名局や逸話が残されています。

 

御城碁を再現するというのは、かなりパフォーマンス要素が強いですが、私は良いことだと思います。

囲碁を知らない人でも国宝の二の間で囲碁が打たれているということで興味を持つ方もいるかもしれません。

対局内容や結果も重要ですが、結局はファンがいて成り立つ業界ですので、ファンが喜んだり増えたりする取り組みを行うことはとても良いことですね。

 

さて、山下挑戦者が1勝を上げて、本因坊文裕のタイトル戦連勝記録が途絶えました。

本因坊文裕も変なプレッシャーから解放されて、逆に伸び伸びと碁に向き合えるようになるかもしれません。

山下挑戦者の2連勝か!?

本因坊文裕が1勝1敗のタイにスコアを戻すのか!?

早速1日目の感想と封じ手予想をしてみたいと思います!

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棋譜と感想

1日目の棋譜です。

 

第1局とは打って変わり、とても落ち着いたじっくりした進行になりました。

本因坊文裕が珍しく徹底して地を稼ぐ方針を取りました。

山下挑戦者は外回りの碁もよく打っているイメージですので、お互い不満は無い進行無いと予想されます。

 

白の厚みも相当なものですが、地にまとめることができるかと言えば別問題です。

本因坊文裕は形勢判断も優れていますので、荒らしと消しのバランスを上手く取って先行している地にモノを言わす展開になるかもしれません。

山下挑戦者の剛腕は有名ですので、厚みを活用して攻めがツボに入る展開になると山下挑戦者が有望になると思います。

 

個人的には黒を持ってみたいですが、形勢はまだまだいい勝負でしょう。

 

封じ手予想

それでは封じ手予想です!

左下の黒が落ち着いたのか、まだ手をかける必要があるのか、まずはそこからですね。

もし一段落していると判断したら、どこに目を向けるか・・・

とても手広い局面で当たる気がしません笑

逆に白から打たれたら嫌な左辺のヒラキにします。

第73期本因坊戦第2局封じ手予想

 

 

右辺の黒二間ヒラキに肩ツキされるのが嫌なので、その辺に打ちたいですが、左辺に白から打ち込まれると左下の黒が攻められそうです。

黒は石が攻められる展開になると、中央の白模様がまとまる要因になりますので、それだけは避けなければいけません。

 

左辺に開いておいて、ボチボチと白模様を削る進行を予想します。

もちろん本因坊文裕なので、力強く白模様を荒らして激しく戦う進行も考えられます。

 

山下挑戦者はどこかで強大な厚みを活用する手がかりを掴まないといけませんね。

黒が模様に入ってきてくれたらいいのですが・・・

どこで戦いが始まるかが2日目の焦点ですね。

 

まとめ

二条城で囲碁のタイトル戦が打たれるなんて予想もしていませんでした。

様々な名所で囲碁が打たれるのは面白いですね。

今後もこういう取り組みは続けていっていただきたいです。

 

この第2局は本因坊文裕が地を徹底して稼ぐ方針を取って、若干いつもと違った雰囲気の碁になっています。

第1局の敗戦を引きずっている様子は全くなく、打ちたいように打てている印象です。

山下挑戦者は必然的に模様の碁になりましたが、元々力がある棋士なので苦手な展開ではないでしょう。

2日目は白が上手く乱戦に引きずり込むことができるかどうかが、勝負の分かれ目になりそうな予感がします。

 

 

明日、2日目の展開と結果が今から楽しみです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次の記事でまたお会いしましょう!

 

 

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過去のタイトル戦や古碁の棋譜は、こちらのページにまとめています。

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