囲碁の棋譜感想シリーズ【本因坊秀策】その4

本因坊家の大先輩、伊藤松次郎(後の伊藤松和)との3子局です。

 

伊藤松次郎は天保四傑の1人で江戸時代を代表する棋士の1人です。

本因坊秀策の御城碁19連勝はとても有名ですが、その中で最も苦戦した1局はこの伊藤松和との1局と言われています。

 

ちなみに天保四傑の残りの3人は安井算知、太田雄蔵、坂口仙得です。

どの棋士も秀策と数多く対局していますので、今後何度も出てくる名前になると思います。

 

 

3子局だからといって秀策はかたくなることなく、ドンドン戦いを挑んでいます。

しかし、さすがに中盤の戦闘力にはまだ差があるのか、中盤では白がかなり追いついていたように思います。

 

普通、上手に追いつかれるとそこからズルズルと負けになってしまうことが多いのですが、秀策はそこから崩れませんでした。

コウが絡んだ終盤の攻防も一歩も引かず戦い抜き、結果黒勝ちまで持っていったのは素晴らしいの一言です。

 

下辺から中央の戦いにおける白の打ち回しと、そこから終盤への黒の必死の粘り。

見ごたえたっぷりの1局でした。

 

一手一手の意味はとても難しいですが、1局の流れを感じることができればそれだけでも勉強になると思います。

この対局は是非実際の碁盤に並べて流れを感じてもらいたい1局です!

 

 

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