【第４３期囲碁棋聖戦６局２日目】山下挑戦者が激戦を制し３勝目！勝負は最終第７局へ！【棋譜】

2019-03-17

３月８日（金）に「第４３期棋聖戦第６局２日目」が行われました。

場所は神奈川県箱根町「 ホテル花月園 」です。

井山棋聖に山下九段が挑戦しています。

 

１日目の棋譜と感想はこちら。

»【第４３期囲碁棋聖戦６局１日目】右辺を埋め尽くす激しい激戦！黒の実利と白の厚みという展開に！【棋譜】

 

１日目は右辺で大きな戦いとなりました。

手数は長いですが、比較的一本道に近い手順が多かったです。

むしろ右辺の戦い後の進行を考えている時間の方が長かったかもしれません。

 

黒の実利、白の厚みというはっきりした分かれとなった１日目。

２日目は白の攻めを黒がどう受け流すかがポイントとなりそうです。

 

現在、井山棋聖の３勝２敗でタイトル防衛に王手をかけている棋聖戦。

山下挑戦者は最終第７局に望みをつなぐことができたのでしょうか！？

それとも井山棋聖が勝利をあげてタイトルを防衛したのでしょうか！？

気になる第６局の結果を早速みていきましょう！

囲碁棋聖戦第６局の結果：白番山下挑戦者の中押し勝ち！

結果は山下挑戦者の白番中押し勝ちでした。

棋譜はこちらです。

 

封じ手は一応当たり。

あまり自信はなかったですが、当たればやっぱり嬉しいですね。

 

それにしてもこの第６局も激しい碁でした。

実利で苦しい白番の山下挑戦者が厳しい攻めを連発しました。

 

右上隅では絶妙手で隅を手にしましたし、中央から左辺の戦いでは攻めに次ぐ攻めでとうとう井山棋聖からミスを誘いだし、逆転に成功しました。

井山棋聖は全部の黒をシノギきって、勝利が見えた瞬間に気が緩んだのかもしれません。

それだけ山下挑戦者の攻めが強烈だったということでしょう。

 

山下挑戦者の本領が発揮されたような碁でした。

深い読みと厳しい攻め、そして諦めない姿勢は山下挑戦者の真骨頂です。

 

この碁は黒も白も手筋を駆使した戦いが多く、接近戦の勉強にはもってこいの碁だと思います。

戦いに強くなりたい人は何度も棋譜並べをして、戦いの雰囲気を感じるといいですね。

 

私も自分なりに理解できるまで繰り返し並べようと思います。

 

まとめ

ここ数年、井山棋聖には苦戦している山下挑戦者ですが、この棋聖戦ではとうとう最終第７局までもつれ込みました。

特に１勝３敗と追い込まれてから、第５局、第６局と連勝したのは大きいと思います。

精神的にも技術的にも井山棋聖に負けていないことを証明しています。

 

この碁は山下挑戦者の苦しい時間が長かったです。

普通に打っていては地合いが追いつかないと判断し、黒を取ってしまうくらいの気迫で攻めに出ました。

とても迫力がある攻めで、とても見応えがある戦いが続きましたね。

詳しい感想は棋譜に書いていますので、そちらをご覧ください。

 

さて、棋聖戦の行方はいよいよ最終第７局の結果次第となりました。

流れは連勝して追いついた山下挑戦者の方が有利かと思います。

特にこの第６局は終盤まで井山棋聖の方が有利だったため、ここで決めきれなかったのは大きいです。

泣いても笑っても最終局なので、お互い悔いがないように思いっきり戦ってもらいたいですね。

 

大注目の第６局は３月１４日（木）、１５日（金）に新潟県南魚沼市「 温泉御宿 龍言 」で行われます。

大激戦を期待しましょう！

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます！

次の記事でまたお会いしましょう！

 

 

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