【第４３期囲碁名人戦第５局１日目】井山名人の防衛か！？張栩挑戦者がカド番を跳ね返せるか！？【棋譜】
１０月１５日（月）に「第４３期名人戦第５局１日目」が行われました。
場所は山梨県甲府市「常盤ホテル」です。
ここまで井山名人が３勝、張栩挑戦者が１勝となっている第４３期名人戦。
井山名人がタイトル防衛に王手をかけ、張栩挑戦者はカド番に追い込まれています。
内容的には互角の戦いだと思うのですが、わずかな地力の差で井山名人に流れが傾いているようです。
第１局～第４局の感想はこちらの記事に書いていますので、よかったらどうそ。
【第１局】
【第２局】
≫ １日目：井山名人の連勝か、張栩挑戦者が巻き返すか！？ 【棋譜有り】
【第３局】
» １日目：井山名人の新手から難しい戦いが続いています！【棋譜】
» ２日目：張栩挑戦者が大激戦を制して待望の１勝目！【棋譜】
【第４局】
» １日目：井山名人の厚み、張栩挑戦者の実利という分かれに！【棋譜】
個人的に張栩挑戦者はとても好きな棋士の１人ですので、もっと長くこの名人戦をみていたいところです。
ここまでの４局を並べていると、張栩挑戦者の気迫がとても伝わってきますね。
それに対して井山名人が真っ向からぶつかり、とても激しい棋譜が多くなっています。
この第５局で終わってしまうのは、とてもさみしい！
張栩挑戦者を応援しつつ、熱戦を期待しましょう！
それでは早速名人戦第５局１日目の内容をみていきます。
名人戦第５局の棋譜と感想
１日目の棋譜です。
序盤早々、星に対する総カカリという珍しい形で始まりました。
と思ったのですが、AIの影響で星に対する小ゲイマガカリには手を抜くのが一般的になりつつあるらしいですね。
全然知りませんでした（汗）
左上でも新型のような形が発生して、全局的に形勢判断が難しい碁形になっています。
井山名人と張栩挑戦者はどちらも今までの定石や形にとらわれることの無い棋士だと思います。
つねにより良い手、相手に対して厳しい手を追及しているイメージですね。
そんな両者が対局しているので、新型や難しい形がよく出てくるのはある意味自然な流れなのかもしれません。
見ている側としたら、今までの常識が一切通用しない戦いがずっと続くので、付いていくのが大変ですけどね。
ただ、棋譜を見ているとハラハラドキドキする展開ばかりですので、個人的にとても楽しいですし、勉強になっています。
井山名人と張栩挑戦者の対決が大人気というのも納得できます。
封じ手予想
では封じ手予想です！
黒が上辺の白をどう攻めるのか、といった局面です。
色々な手が考えられますが、難しいことはよく分からないので普通にノビを予想とします。
井山名人が打ちそうに無い手ですけど・・・
１日目は大きな戦いはなく、比較的穏やかな進行でした。
しかし、左上では新型のような形ができていますし、水面下では両対局者の深い読みの戦いが繰り広げられていることでしょう。
私の棋力ではその一端すら理解できませんが、何度も繰り返し並べて勉強したいと思います。
２日目は下辺の黒模様を巡っての戦いが起こるのではないかと予想します。
井山名人と張栩挑戦者の対局で、大きな戦いがなく終局するとは考えにくいので、どこかで戦いが起こると思いますが果たしてどうでしょうか。
まとめ
特に大きな戦いが起こらず、地の勝負になればコミがある白に分があると思います。
井山名人としてはどこかで戦いを起こしてペースを掴みたいところでしょう。
前の第４局から数日しか経っていませんので、対局者の疲労も心配です。
二日制のタイトル戦は見ているだけで神経を摩耗するので、実際の対局者は想像を絶する疲弊があると思います。
囲碁は頭脳ゲームですが、実際は体力勝負です。
体力が尽きて集中力が切れたら、その時点でその碁は勝てないことが多いです。
囲碁の技術の差はほとんどありませんので、精神面の充実具合と、体力がどれだけ持つかが勝敗を分けるゲームなんです。
これはアマチュアも同じで、ある程度の棋力になると、技術よりも精神面や体力面を鍛えた方がいい結果が出ることが多いです。
さて、名人戦も第５局となりいよいよ大詰めを迎えています。
井山名人が防衛するのか。
張栩挑戦者が２勝目をあげて望みをつなぐのか。
明日の進行、そして結果を楽しみにしたいと思います！
最後までお読みいただき、ありがとうございます！
次の記事でまたお会いしましょう！
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★第４３期名人戦の他の対局をまとめました！★
- 第１局・・・井山対張栩、ライバル対決再び！ 【棋譜有り】
- 第２局・・・井山名人の連勝か、張栩挑戦者が巻き返すか！？ 【棋譜有り】
- 第３局・・・井山名人の新手から難しい戦いが続いています！【棋譜】
- 第４局・・・井山名人の厚み、張栩挑戦者の実利という分かれに！【棋譜】
- 第５局・・・この記事