「金持ち父さん貧乏父さん」10代で知りたかったお金に関する考え方を学べます 【書評】
ロバート・キヨサキ氏著書の「金持ち父さん貧乏父さん」を読みました。
かなり古い本ですが、お金を稼ぐという考え方を学ぶ上で一度は読んでおきたい名著だと思います。
実際にこの本を読んで、私は「お金」というものに対する認識が180度変わりました。
今まではお金は「貯める」ものという認識だったのですが、この本を読んだ今ではお金は「運用する」ものだと考えています。
私のようなお金について何も知らない人こそ、この本を早く読むべきだと感じました。
なぜならお金の運用を始めるのは早ければ早い方がいいからで、私は子供の時にこの本に出会っていたかったです。
この本はとてもボリュームがありますので、私が気になったポイントを中心に感想を書いていきます。
著者情報
著者のロバート・キヨサキ氏について簡単に紹介します。
1947年 アメリカのハワイ州出身。
ニューヨークの大学卒業後、海兵隊に入隊し、ヘリコプターパイロットとしてベトナム戦争に出征。
ベトナムから帰還後、ビジネスの世界に入り、複数の会社を経営。
47歳でビジネス界から引退し、投資家としての活動を本格化させる。
金儲けのコツを学べるゲーム「キャッシュフロー」を考案したことでも有名。
「金持ち父さん」シリーズは全世界で読まれており、若いうちに読んでおきたい本として高く評価されています。
また、金持ちになるためのセミナーを多数おこなっており、「金持ち養成学校の先生」としても有名です。
金持ちはお金を働かせる
多くの人はお金を稼ぐために、毎日しんどい思いをしながら働いています。
そして、ほとんどの人はそのことに何の疑問も持たず、自分の時間をお金のために費やしながら生きていきます。
私もその1人でした。
しかし、ロバートは「金持ちは自分のためにお金を働かせる」とこの本の中で述べています。
中流以下の人間はお金のために働く。
金持ちは自分のためにお金を働かせる。
〜p57 第一の教え 金持ちはお金のためには働かない〜
確かに「お金を働かせる」という言葉は聞いたことがあります。
ただ座っているだけでお金がお金を産んでくれるという、夢のような状況のことですね。
しかし、じゃあ具体的にどうすればお金を働かすことができて、結果金持ちになることができるのかを理解している人はほとんどいないのではないでしょうか。
この本ではお金のために働くことの愚かさと、お金を働かせることの有用性をしつこいほど述べています。
私はもともとお金のために働いていた人間だったので、目から鱗の考え方でした。
まだ私の中では、具体的にどうすればお金を働かすことができ、お金がお金を産んでくれる状況を作ることができるのかイメージができていません。
しかし、とにかく私の中の「お金」と「働く」という考え方は大きく変わりました。
そして、これから勉強と実践を繰り返すことができるチャンスを手に入れることができました。
このことだけでも、この本を読んで価値があったと感じます。
資産と負債の違いを正しく理解する
「資産」と「負債」。
この2つの言葉の違いを知らないことが、金持ちになるかならないかを分けていると書かれています。
もちろん単語そのものの意味はそれほど難しくありません。
なんとなく、資産は自分の財産になるもの、負債は自分が支払わないといけないもの、くらいの認識でいる人が多いかと思います。
私もずっとそう思っていましたし、その認識は間違ってはいません。
しかし、ロバートはこの言葉の違いを本当に理解している人は少ないと述べています。
大部分の人は資産と負債の違いを知らないので、お金に困っているとも。
金持ちは資産を手に入れる。
中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。
〜p92 第二の教え お金の流れの読み方を学ぶ〜
本の中で書かれている金持ちになる方法はとても単純で、負債をできるだけ買わず、とにかく資産を買う。
ただこれだけです。
負債にはローンや税金、食費や衣料費など、支出となるもの全てが含まれます。
いかにして負債を少なく抑えるかを、頭を使って考えることが大切と述べています。
そして、とにかく資産を買うことに収入を使うべきだとしています。
ここでいう資産とは、お金を産んでくれるもののことで、株や債権、不動産など配当や利子による収入を得られるものを指します。
負債で使うお金は何も残りませんが、資産を手に入れるために使ったお金は、その後ずっと自分にお金を与え続けてくれます。
この考え方は、言われてみれば当たり前なのですが、実際に行動できているかと言われるとなかなかできていないと言わざるを得ません。
私はこの本を読んで、毎月の支出と収入をすぐに見直しました。
皆さんも自分に入ってきたお金がどういう風に流れているのか、チェックしてみてください。
「資産」と呼ばれるものにどれだけお金を費やしているのかがポイントです。
収入のほとんどが負債で消えているのなら、家計を見直すいい機会かもしれません。
知らないは罪?
節税対策の重要性について、とても詳しく書かれています。
そして、節税の手段として会社を作ることの有効性を述べています。
有名なとこでは、会社を持つことでお金を儲けるのにかかった費用を「経費」として収入から差し引くことで、課税対象額を低く抑えることができます。
経費以外にも自分で会社を持つことのメリットを多く書かれているのですが、重要なことはその法律を知っているかどうかということです。
ビジネス社会では、知らなかったから許してくれるということは一切ありません。
知っている人は徹底的に抜け道を探して逃げることを考えますが、知らない人は言われたまま従うことしかできません。
お金持ちになりたければ、とにかく知識を付ける。
本の中では「ファイナンシャル・インテリジェンス」と呼んでいますが、お金に関する知識を付けることで、経済的な自立への道が拓けるとしています。
金持ち父さんが教えてくれたたくさんのことのうち一番私の役に立ったのは、「賢くなれば、それほど人生につつきまわされなくなる」ということだ。
私はこれまでつねにこの教えを守ってきた。
〜p141 第四の教え 会社を作って節税する〜
お金を作り出す方法
金持ちはお金を作り出す、といっても偽装通貨を作るわけではありません。
上で書いたように、お金に働いてもらってお金がお金を作る流れのことを指しています。
本の中では具体的な例を交えながら、投資についての考え方を詳しく説明しています。
著者のロバート・キヨサキ氏は大の不動産投資家で、資産の大多数は不動産で占められていると言われています。
この本でも不動産投資に関する記述が多くありましたが、今の日本でそのまま当てはまるかどうかは考えた方が良さそうです。
アメリカの話ですし、書かれている時期が20年近く前のことなので、当てはまらないことの方が多いかもしれません。
しかし、投資(お金を作り出す方法)の基本的な考え方は変わっていないと思います。
時代は変わり、市場はすごいスピードで変化していきますが、「お金」というものが存在する限り、投資の考え方は知っておいて損はないでしょう。
大切なことはファイナンシャル・インテリジェンスを高め、頭を使って効率よく資産を購入することとのことです。
私はほとんど投資というものをしたことがないので、なかなかイメージができませんが、しっかりと知識を身につけ、チャンスがあればどんどん投資をしていきたいと考えています。
時代はすごいスピードで進んでいますので、あれこれ悩んで立ち止まっているとそれだけで後退を意味します。
多少のリスクは承知で一歩を踏み出す勇気を持たないと、これからの社会を生き抜くことは難しいのかもしれません。
私は勇気を持ってどんどん前に進む人たちと共にいたい。
後に残された人間の1人にはなりたくないのだ。
〜p161 第五の教え 金持ちはお金を作り出す〜
まとめ
本当にこの本に書いてあることの、ごく一部しか紹介できませんでした。
ぜひ実際に手にとって読んでみてください。
お金というものが世の中でどういう風に動いているのか。
そしてどうやれば増やすことができるのか。
それを学びたい場合、この上ない参考書だと思います。
私はもう30歳を過ぎていますが、できることなら20代、10代の時にこの本を読みたかったです。
今からでも遅くないと信じて、今日から行動していきます!
資産運用に取り組む内容を記事にしていこうとも考えています。
本当にゼロからのスタートなので、間違えることも多いでしょうし、分からないことだらけだと思います。
でもだからこそ、同じように悩んでいる人や、新しく資産運用を始めようと考えている人にとって参考になる記事が書けると考えています。
ブログで書きたいことがいっぱいでワクワクします。
とはいえ手を出しすぎるのも収拾がつかなくなるので、しっかり計画を立てて書きまくります。
繰り返し言っているように、金儲けをしたと思ったらまず行動しなければだめだ。
さあ、こんなところでぐずぐずしていないで、いますぐ行動に移ろう!
〜p274 実践その三 具体的な行動を始めるためのヒント〜
改訂版が出版されていました。
内容も現代でも通じるように書き換えているようなので、これから読むならこちらですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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