【第43期囲碁名人戦第2局1日目】井山名人の連勝か、張栩挑戦者が巻き返すか!? 【棋譜有り】
9月12日(水)に「第43期名人戦第2局1日目」が行われました。
場所は愛知県田原市「角上楼」です。
第1局では井山名人が黒番中押し勝ちをおさめ、防衛に向けて好スタートを切りました。
一方、9年ぶりの名人戦となった張栩挑戦者ですが、積極的な打ち回しが印象的で、久しぶりの大舞台にもまったく緊張しているような様子は感じられませんでした。
一時は五冠を保持して日本のトップに君臨していた大棋士ですので、しっかりとコンディションを整え、この第2局以降に照準を合わせてきていると思います。
第1局の感想はこちらの記事に書いていますので、よかったらどうそ。
≫ 1日目:【第43期囲碁名人戦第1局1日目】井山対張栩、ライバル対決再び! 【棋譜有り】
≫ 2日目:【第43期囲碁名人戦第1局2日目】井山名人が先勝!コウを巡った大激戦でした!
井山名人が2連勝として、一気に流れを掴むのか。
それとも張栩挑戦者が待望の1勝をあげて、成績をタイに戻すのか。
名人戦を行方を占う大事な一番です!
それでは早速名人戦第2局1日目の内容をみていきましょう。
名人戦第2局の棋譜と感想
1日目の棋譜です。
序盤から両対局者の気迫が伝わってくる内容でしたね。
また、第1局と同様にかなり長い手数が打たれました。
張栩挑戦者は早打ちで有名ですが、井山名人がそれに引っ張られているような感じです。
下辺のコウをめぐっての攻防は見ごたえがありました。
結果的には穏やかな分かれになりましたが、水面下では猛烈な読み合いの応酬があったことと思います。
私には1%くらいしか分かりませんが、何度か並べて少しでも理解できるようになりたいです。
左辺の攻防も激しい展開にはなりませんでしたが、どこかピリピリしたような、いつ激戦が始まってもおかしくないような緊張感が漂っていました。
2日目は本格的な戦いが始まるような気がします。
封じ手予想
では封じ手予想です!
中央の白と左辺の黒がまだはっきりしていない局面。
封じ手の局面ではなんとなく白持ちですが、まだまだ難しい局面だと思います。
いろいろな手が考えられますが、最初に目が行ったカケを予想とします。
左辺の黒に何らかの手入れが必要と思うので、それから中央の白を補強しにいくイメージです。
中央の白がどれくらい攻められるのかがよく分からないんですよね・・・
それほど攻められず、上辺に白が回るような展開になれば白が有望だと思います。
逆に黒が中央の白をいじめて、上辺を大きく囲うようなことになると黒が良さそう。
中央と左辺以外に弱い石がないので、意外と穏やかに進んで終局まで向かう可能性もあります。
その場合も上辺が1つの焦点になりそうです。
まとめ
普通、二日制の七番勝負だと1日目に100手も打たれることは滅多にありません。
張栩挑戦者は普段から早打ちで、序盤よりも中盤、終盤に時間を残しておくことで有名ですが、井山名人はどちらかというと長考派でした。
その井山名人も張栩挑戦者と打つと、かなりの早打ちになるというのはなかなか興味深いです。
特に井山名人の内容が悪いわけでもないので「別に早打ちもできるんだぞ!」と、主張しているようにも感じます。
考えすぎかもしれませんが笑
この第2局を井山名人が勝利すると、2連勝でタイトル防衛にグッと近づきます。
張栩挑戦者からするとなんとか勝利して1勝1敗の五分に戻したいところ。
2日目は1日目以上に、両対局者の意地がぶつかり合うことになりそうです。
2日目の進行、結果を楽しみにしたいと思います。
【追記】
2日目の記事も書きました!
歴史に残るような大激戦でした!ぜひご覧ください。
» 【第43期囲碁名人戦第2局2日目】井山名人が激戦を制し、2連勝!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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★第43期名人戦の他の対局をまとめました!★
- 第1局・・・【第43期囲碁名人戦第1局1日目】井山対張栩、ライバル対決再び! 【棋譜有り】
- 第2局・・・この記事
- 第3局・・・
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