【囲碁】棋譜並べのやり方を初心者向けに解説します

悩む

囲碁を覚えて半年程度、ようやく19路盤でも打てるようになってきた。今までの勉強法といえば対局と詰碁くらいだったけど、ほかの勉強法もやってみたいな。
「棋譜並べ」ってよく聞くけど、新聞の棋譜とか見てもちんぷんかんぷん…どうやってやるの?

 

こうした悩みに答えます。

 

棋譜並べは碁盤と碁石と棋譜があれば、誰でもとても簡単にはじめることができます。

棋譜の通りに石を並べていくだけなので、初心者でもやりやすい勉強法なのですが・・・

一方で、プロの碁を並べても意味が分からなさ過ぎて勉強になってる気がしない、という悩みもよく聞きます。

 

そこで、この記事では棋譜並べのやり方について詳しく説明していきます。

構成は以下の通りです。

  • 棋譜並べのやり方
  • 棋譜並べをすることでどんな効果がある?
  • 他の囲碁勉強法との比較
  • おすすめの棋譜

 

ちなみに、私は小学生で囲碁を覚え、学生時代には全国大会にも出場しました。

棋力は五段くらいですが、教室とかで初心者対象に囲碁を教えた経験もあるので、その時の経験も踏まえて話をします。

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棋譜並べのやり方

 

棋譜並べのやり方はとても簡単です。

  1. 碁盤と碁石を用意
  2. 棋譜を入手
  3. 棋譜に書いている番号の通りに石を並べていく

 

順番に説明します。

碁盤と碁石を用意

何はともあれ碁盤と碁石を用意しましょう。

 

高価なものである必要はまったくありません。

薄っぺらいゴムの碁盤と軽いプラスチックの碁石で大丈夫です。

これとか安くておすすめ。

 

囲碁を本格的にやるのであれば、碁盤と碁石のセットは持っていた方がいいです。

棋譜並べはもちろん、詰碁や自分の打った碁を振り返る時など、勉強の質がグッと高まります。

 

ちなみに、ネットで棋譜並べをしてますっていう声をたまに聞きますけど、それは棋譜並べじゃありません。

棋譜眺めです。

 

棋譜眺めでも多少の効果はあると思うかもしれませんが、それはある程度の棋力(初段以上)になってから。

初心者がパソコンやスマホで棋譜を眺めても、何も頭に残りません。

棋譜眺めは結果を見るだけと位置付けて、勉強にはならないと思っておいてください。

 

棋譜を入手

「棋譜」も棋譜並べには欠かせません。

新聞や本などから棋譜を手に入れましょう。

 

ちなみに、棋譜とは実際に打たれた手順を、碁罫紙という盤面図を印刷した紙に記録したものです。

こんなやつです。

 

新聞は見やすいように数十手ごとに分けて棋譜を掲載しているので、手数が短くて並べやすいです。

上の画像は、1つの棋譜に全手数が載っている 総譜 というものですが、初心者だと次の手を探すだけでヘトヘトになってしまいますのでおすすめしません。

できるだけ新聞のように手数ごとに分割されている棋譜を探しましょう。

 

新聞取ってないよという人は、棋譜の本を購入するといいです。

1冊でもいいので持っておいて、それを何度も並べるだけでも十分効果があります。

あとで初心者におすすめな棋譜の本を紹介しておきますのでご覧ください。

 

棋譜に書いている番号の通りに石を並べていく

碁盤と碁石、棋譜が揃うと、後はひたすら棋譜の番号通りに石を並べていくだけです。

初めのうちは次の番号を探すだけで大変だと思いますが、そこをなんとか頑張って並べて下さい。

 

一手一手の意味が分からないことがほとんどだと思いますが、気にする必要はないです。

プロはこんな感じで打ってるんだ〜、くらいの感じでひたすら並べてOKです。

正直なところ、プロの碁はとても難しいので、有段者や高段者になっても意味が分からないことは多々あります。

初心者で分からないのは当然なので、プロの雰囲気を味わうことを楽しんでください。

 

いきなり全手数を並べ切る必要はなく、初めの50手くらいまで並べるのがおすすめです。

まずは50手までを繰り返し並べて、棋譜並べの雰囲気を掴みましょう。

慣れてきたら徐々に100手、150手と手数を増やしていってもいいと思いますが、無理は禁物です。

 

1つの棋譜を何度も並べるのもいいですし、他の棋譜をどんどん並べていっても、どちらでも構いません。

続けることが大切なので、まずは1日1局を目標に、碁盤の前に座って棋譜を並べる習慣をつけてみましょう。

 

棋譜並べをすることでどんな効果がある?

 

棋譜並べの効果はたくさんありますが、初心者にとって一番効果があるのは、「石の方向がわかるようになる」ということです。

石の方向がわかるとは、ざっくり簡単に言うと、その局面でどこが大きいのかを見分ける力がつく、ということです。

※よく囲碁では「石の方向」という言葉が出てきますので、覚えておくといいと思います。

 

プロの碁を50手まで並べる場合、主に布石が中心になります。

布石は特に大きいところから順に打つことが多いので、何度も並べているうちに、盤面のどこに目を向ければいいのかが徐々にわかってきます。

そのうち自分が対局するときでも、自然とその方向に目が向くようになってくるので、そうなると確実に棋力は向上しています。

 

100手、150手と並べる手数が増えてくると、中盤に入ってくるので、手筋や死活の勉強にもなります。

特に手筋について勉強になることが多いですが、棋譜の解説がないと意味を理解するのは至難の技でしょう。

1局を詳しく解説しているような棋譜の本なら、中盤以降の難しい手でもわかりやすく解説してくれているので、読みながら並べると勉強になると思います。

 

ただ、中盤以降は内容が高度なことが多いので、読んで並べてみて意味が分からないと思ったら、気にせず飛ばしてしまって問題ありません。

一手一手の意味を考えるのはもっと強くなってからでいいので、初めのうちはプロの碁の雰囲気や流れを感じることを意識してください。

 

もし、意味が分からないけど気になる手とかがあれば、私のツイッターにDMで質問をもらえるとわかる範囲で回答しますので、お気軽にどうぞ。

棋譜の画像を付けて、「◯手目の意味が分かりません」という内容であればOKです。

※級位者の方のみでお願いします。また、私はプロではないので、回答内容が間違っていることも十分あり得ますので、その辺りはご了承ください。

 

ほかの囲碁勉強法と棋譜並べの比較

 

囲碁の代表的な勉強法と効果について比較してみましょう。

棋譜並べにどんな特徴があって、他の勉強法がどうなのか知っておくと後々、ためになると思います。

勉強法

効果・特徴

重要度

棋譜並べ

上で書いた通り。
総合的な勉強ができる。特に石の方向がわかるようになる。

★★☆

詰碁

囲碁には欠かせない、先を読む力がつく。
石の生き死には勝敗に直結することが多いので、特に級位者の場合は詰碁力の差がそのまま棋力の差につながることもある。
個人的には最重要。

★★★

定石

昔から打ち続けられてきた最善と言われている手順のこと。
定石を覚えることで、部分的には互角の戦いをすることができる。
ただ、定石通りに打っても全局的に判断すると形勢が良いとは限らないので、過信は禁物。
定石は日々進化していくものなので、丸暗記してもあまり意味はなく、一手一手の意味を理解しながら覚えると効果が大きい。

★☆☆

手筋

部分的に大きな効果をあげることができる手のこと。
手筋を知っているのと知らないのでは、結果が大きく変わる局面もたくさんある。
手筋を覚えることで棋力アップに直結するパターンは多い。

★★★

ヨセ

終盤のこと。
ヨセは大きいところから順番に打つことが重要で、一手ごとの大きさを計算する力が問われる。
一見地味な分野だが、強くなるには必須事項である。

★★☆

対局

布石から中盤、ヨセまで、全分野で自分の力を試すことができる。
自分よりも強い人と対局することで、終局後に悪かった手を指摘してもらうことができるので、課題や改善点が見つけることができると言うメリットがある。実戦慣れという言葉もあるので、定期的な対局は強くなる上では必須事項。

★★☆

 

完全に私個人の意見でまとめてみました。

詰碁や手筋の勉強は棋力アップにとても大きな効果があると思います。

 

棋譜並べもおすすめですが、入門〜級位者の間はそこまで意識する必要はないかもしれません。

 

私はプロの碁の雰囲気を味わうのが好きだったので、級位者の時から棋譜並べをよくやっていましたが、今思うとその時にもっと詰碁や実戦をしておけばよかったと後悔しています。

理由は「読みの力や実戦経験は早いうちから身につけておいた方がいいから」です。

 

今になって思うのは、やはり囲碁で一番大事なスキルは先を読む力です。

そして読みの力を身につけるには詰碁を解くことが手っ取り早いんですよね。

詰碁についても近いうちに記事にしたいと思います。

 

棋譜並べにおすすめな棋譜

 

初心者でも比較的並べやすい棋譜の本をいくつか紹介しておきます。

棋譜を手に入れるといっても、どんな本を買えばいいのか分からないという人は、参考にしてみてください。

 

もし自分の好きな棋士がいれば、その人の本を探すといいかもしれません。

一番大切なのは、自分が楽しく棋譜を並べることです。

 

・ポイントに特化した解説が読みやすい本

 

・丁寧な解説でとても並べやすい本

 

・江戸時代の棋聖「本因坊秀策」は初心者でも並べやすいです

 

まとめ

囲碁の棋譜並べについてやる方や効果についてまとめました。

 

棋譜並べはいまいち勉強になっているのか分かりにくいので、モチベーションが上がりにくい勉強法です。

何度も繰り返し並べるというところが肝でして、すぐには効果が出てきませんが、続けていくうちに自然と石の方向がわかるようになってきます。

 

石の方向は級位者から有段者に上がっていく中で、必須になってくる内容ですので、初心者の段階で勉強しておくのはとても効果があります。

ぜひ実際に棋譜並べをやってみて、どんな感じか体験してみてください。

 

棋譜並べのやり方について、質問などがあればできる限りお答えしますので、ツイッターのDMか、問い合わせページからお願いします。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次の記事でまたお会いしましょう!

 

 

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