【第73期囲碁本因坊戦第5局1日目】~棋譜コメントあり~ 封じ手予想します!
6月30日(土)は「第73期本因坊戦第5局」の1日目が行われました。
場所は福島県会津若松市の「今昔亭」です。
ここまでの対戦成績は本因坊文裕の3勝1敗となっています。
ここまでの4局の結果、棋譜(コメント付き)はこちら。
本因坊文裕は初戦の負けから一気に3連勝。
得意パターンに持ち込んでいます。
対する山下挑戦者はいい内容で打てていると思うのですが、あと少し結果につながりません。
囲碁の勝ち切る難しさを改めて感じます。
3敗してカド番に追い込まれていますので、後は全部勝つしかありません。
腹を決めて自分の碁を打つのみですね。
本因坊戦第4局とこの第5局の間では、碁聖戦の第1局も打たれました。
許家元七段の初タイトル戦なのですが、見事初戦を勝利!
内容も井山碁聖を圧倒する、とても充実した内容でした。
本因坊文裕はこの負けを引きずらないよう、気持ちを切り替えてもらいたいです。
しかし、七冠の宿命とはいえ、超過密スケジュールで複数の挑戦者たちとタイトル戦を戦わなければいけないのは大変ですね・・・
体調管理もプロの仕事と言いますが、技術面や精神面だけでなく、体力的にも強くないと超一流にはなれないと感じます。
さて、本因坊文裕が一気にタイトル防衛を決めるのか!?
それとも山下挑戦者が2勝目をあげて望みをつなぐのか!?
注目の1日目、感想と封じ手予想をしてみたいと思います!
棋譜と感想
1日目の棋譜です。
1日目は間合いを取って打ち合うようなピリピリした雰囲気で進行しました。
下辺で戦いが起こり、白の本因坊文裕が積極的に仕掛けていきます。
私では怖くてとてもじゃないですが打てないような進行です。
封じ手の局面も難解で色々な変化が考えられる場面です。
下辺の戦いがこのまま全局に派生する可能性もあり、2日目は激しい戦いが続くことが予想されます。
本因坊文裕と山下挑戦者の碁では落ち着いた進行のままヨセに入ることは滅多にないですね。
いつも生きるか死ぬかの戦いが繰り広げられます。
一手間違えたら終わりですから、読みに自信が無いととてもじゃないですが怖くて打てないです。
封じ手予想
それでは封じ手予想です!
隅の黒をどう見るかですが、私は捨てて打つ進行を想定し、黒◯のハネを予想にします!
おそらくですが、右下隅の黒は捨てて外を締めつける展開になると思います。
セメドリまで行けば黒もかなり有望な気がしますが、本因坊文裕がそんな図を許すとも思いません。
何らかの対策を考えているのかな?
2の2に打って手数を伸ばすような手もありそうなんですが、その後の進行が読めません・・・
本当に囲碁は変化が多くて飽きることがないゲームです。
まとめ
本因坊文裕が勝てばタイトル防衛、7連覇となる大一番です。
個人的にはこのまま終わって欲しくないと思っています。
このシリーズ、山下挑戦者もかなりいい内容で打てているので、もっと2人の碁を見たいというのが正直な本音です。
激しい戦いの碁が多いので、一手一手の意味は分からないことが多いですが、分からないなりに並べているだけで面白いですから。
対局者の想いや気合いのようなものが棋譜から伝わってきます。
棋譜並べをあまりしないという方もいるかもしれませんが、たまにはゆっくりと碁盤に並べてみるのもいいと思います。
囲碁の新しい楽しさを発見できるかもしれませんよ。
2日目は激しい展開になると予想されます。
日曜日ということで観戦できる人も多いでしょうね。
どんな結果になるのか、今から楽しみです!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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