【第43期囲碁棋聖戦第1局1日目】とてもじっくりした立ち上がり!嵐の前の静けさ!?【棋譜】
1月10日(木)に「第43期棋聖戦第1局1日目」が行われました。
場所は東京都文京区「ホテル椿山荘東京」です。
2019年最初のタイトル戦が始まりました。
囲碁界はこの棋聖戦が1月〜3月にかけて行われるため、棋聖戦で1年が始まると言われます。
現在の棋聖は5冠を保持している井山裕太棋聖です。
対する挑戦者は山下敬吾九段。
昨年の天元戦に続き、連続でのタイトル挑戦となります。
井山棋聖は棋聖6連覇中で、このタイトル戦は7連覇をかけた戦いになります。
昨年は碁聖と名人を失ったものの、残りのタイトルは防衛に成功し、第一人者の座は死守しています。
対する山下挑戦者ですが、とても安定して実績を残されている印象を持ちます。
毎年必ずのように挑戦者に名乗りを上げますし、どの棋戦もバランスよく勝ち上がっている感じがします。
平成四天王として激闘を繰り広げてきた張栩名人のタイトル奪取に強い刺激を受けていると思いますので、今年も山下挑戦者から目が離せません。
それでは早速棋聖戦第1局1日目の内容をみていきましょう。
棋聖戦第1局1日目の棋譜と感想
1日目の棋譜です。
とてもじっくりした立ち上がりで、ほとんど大きな戦いがないまま1日目が終わりました。
両者のこの第1局にかける気持ちがそうさせたのかもしれませんね。
並べているだけで緊張感が伝わってきます。
私の勉強不足かもしれませんが、左上の分かれを初めて見ました。
黒が悪くないように見えますが、井山棋聖がこの形を選んだということは白も不満がない形なのでしょうか。
今では新しい定石として認知されているのかな?
1日目はとても穏やかな進行でしたが、井山棋聖と山下挑戦者の対局で穏やかに終わるはずがありません。
2日目は必ず目が回るような大激戦になると思います。
嵐の前の静けさといったところですね。
封じ手予想
では封じ手予想です!
黒の山下挑戦者がなかなか強烈なパンチを繰り出したところで封じ手となりました。
厚みをバックに上辺の白2子を厳しく攻めようとしているところで、この封じ手から激しい戦いとなりそうです。
ありきたりでとても井山棋聖が打ちそうにありませんが、私のはこれしか思い浮かばないので白◯を予想とします!
白は左上、左下、右下としっかりとした地面を確保しています。
コミがありますので地合い勝負になれば白の方が有利でしょう。
黒は右上にポン抜きの厚みがありますので、上辺の白2子を攻めながらどこかで得をはかりたいところですね。
山下挑戦者はとても力が強く、攻めに回った時のパンチ力はすごいです。
いい勝負だと思いますが、どちらを持ちたいかと言われると白を持ってみたい形勢ですね。
黒の厚みをうまく働かせることができれば、黒もかなり有望だと思うのですが・・・
厚みが働く場所があるかどうか、私にはよく分かりません。
明日の山下挑戦者の打ち方が気になります。
井山棋聖のサバキが勝るのか?
それとも山下挑戦者のパンチで井山棋聖をノックアウトさせるのか!?
2日目が楽しみです!
まとめ
長い長い七番勝負の第1局が始まりました。
第1局を勝利すると、いい流れに乗ることができるので単なる1勝以上の価値があると思います。
そのせいか第1局はこの1日目のような、じっくりとした進行になることが多いような気がします。
対局者にも、「始まったばかりなのでまずはじっくり打っていこう」という心理が働くのかもしれません。
とはいえ、井山棋聖と山下挑戦者といえば囲碁界トップクラスの戦い好きです。
2日目は激しい戦いになることは間違い無いでしょう。
明日は棋譜をしっかり並べて勉強したいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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