【第４４期囲碁天元戦第３局】井山天元が大石を取って快勝！タイトル防衛に王手をかけました！【棋譜】

2018-11-25

１１月２３日（金）に「第４４期天元戦第３局」が行われました。

場所は佐賀県鹿島市「祐徳稲荷神社」です。

 

第１局は井山天元が勝利、第２局は山下挑戦者が充実した内容で勝利しました。

対戦成績は１勝１敗となり、この第３局がとても重要な１局です。

 

第１局、第２局の棋譜、感想はこちらの記事になります。

【第１局】

» 井山天元が大激戦を制して先勝！【棋譜】

【第２局】

≫ 山下挑戦者の半目勝ち！対戦成績は１勝１敗のタイに【棋譜】

 

井山天元は名人戦で張栩九段に敗れ、名人のタイトルを失いました。

名人戦、天元戦、王座戦を同じタイミングで戦うため、超過密スケジュールだった井山天元。

名人を失った時は碁の内容的にも井山天元が疲れているように見えました。

 

名人戦が終了してからは少し時間が空いていますので、井山天元もコンディションを整えるのに十分な時間があったのだと思います。

ここ最近の井山天元の内容はとても充実しているように感じます。

 

さて、天元戦はこの第３局を勝利した方がタイトル獲得に王手をかけます。

注目の第３局の結果をさっそく見ていきましょう！

囲碁天元戦第３局の結果：井山天元の白番中押し勝ち！

結果は140手完、井山天元の白番中押し勝ちでした。

棋譜と感想はこちら。

 

井山天元が短点数で山下挑戦者の大石を豪快に取って勝利しました。

山下挑戦者は最後、投げ場を求めましたので大石を取られたのは結果論ですが、それでも井山天元の攻めは強烈でした。

 

白の井山天元は、右辺にそれなりの黒の確定地を与えます。

その代償として中央に厚みを作り、その後の攻めに全てをたくしました。

 

実戦の進行は棋譜を見ていただきたいですが、白は攻めの代償として中央に強大な厚みを作り優勢となりました。

黒の山下挑戦者は大石を生きることもできたのですが、それでは形勢不利と判断し、投げ場を求めました。

井山天元の豪快な快勝譜だと思います。

 

少し前に打たれた王座戦第３局でも快勝で一力挑戦者に勝利した井山天元。

名人戦に敗れたダメージは全く残っていないようです。

王座戦第３局の記事はこちら→井山王座が完勝で２勝目！タイトル防衛に王手をかけました！【棋譜】

 

むしろ今まで以上に思い切りのいい、豪快な手が多くなっているように感じます。

思い切りのいい手は先に損をすることが多いので勇気がいるのですが、今の井山天元はそんなことお構いなしといった感じです。

もちろん深い読みがあってのことだと思いますが、井山天元の気迫に挑戦者が押されているように見えますね。

 

七冠を取った時の強い井山天元が戻ってきました！

 

まとめ

井山天元が２勝目をあげ、タイトル防衛に王手をかけました。

内容的にこのまま防衛してしまいそうな気がします。

 

山下挑戦者が次の第４局までにどれだけ調子を上げることが出来るかがポイントとなりそうです。

第４局を山下挑戦者が勝利すれば、勝負は最終局に持ち込まれますので、どちらが勝っても分からなくなります。

 

井山天元が一気にタイトルを防衛するのか？

それとも山下挑戦者が２勝目をあげて勝負を最終第５局に持ち込むのか！？

大注目の第４局は１２月１０日（月）に兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われます。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます！

次の記事でまたお会いしましょう！

 

 

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