【第６６期囲碁王座戦第２局 】井山王座が大激戦を制して初勝利！【棋譜】

2018-11-18

１１月１７日（土）に「第６６期王座戦第２局」が行われました。

場所は三重県志摩市「志摩観光ホテル」です。

 

第１局では一力挑戦者が苦しい碁を粘って逆転勝利を収めました。

井山王座に対して、去年からなかなか勝てないでいた一力挑戦者からすると、流れを変える大きな勝利だったと思います。

 

第１局の棋譜、感想はこちらの記事になります。

» 【第６６期囲碁王座戦第１局 】一力挑戦者が逆転勝ちで先勝！タイトル奪取に大きく前進 【棋譜】

 

そして、第１局とこの第２局の間で囲碁界を揺るがす大きな出来事がありました。

王座戦と並行して行われていた名人戦で張栩九段が勝利し、井山名人からタイトルを奪取したのです。

 

張栩九段がカド番に追い込まれてからの怒涛の３連勝で一気にタイトル獲得となりました。

井山王座はこれでタイトル保持数が六冠から五冠となり、にわかに井山一強の構図が崩れかかってきています。

 

井山王座からすれば名人を失った流れを引きずらないためにも、この王座戦第２局はなんとか勝利したいところでしょう。

もちろん一力挑戦者もこの第２局に勝利すると、連勝で一気にタイトル獲得に王手がかかります。

 

どちらも何としてでも勝ちたいこの１局！

果たして結果はどうだったのでしょうか！？

 

さっそく注目の第２局の結果を見ていきましょう！

囲碁王座戦第２局の結果：白番井山王座の中押し勝ち！

結果は196手完、井山王座の白番中押し勝ちでした。

棋譜と感想はこちら。

 

井山王座が大激戦を制して勝利を収めました。

 

この碁は本当に難しい戦いで、私もほとんど内容を理解できていません・・・

両対局者の頭の中、読みの深さをのぞいて見たいです（汗）

 

そんな私ですがこの碁を見て感じたことが１つあります。

それは、井山王座の充実ぶりです。

 

この碁は井山王座の積極的な手が多く見られました。

具体的には右辺の白数子を放置して上辺へ仕掛けていった場面など。

 

個人的には怖くてとても真似できない打ち方ですが、井山王座は読みに自信があったのか恐れずにどんどんやっていきました。

上辺から中央の戦いも、どちらかが一手でも緩むと一気に潰されるようなギリギリの戦いでしたが、なんとなく井山王座の方が押していたように思います。

 

一手一手の善悪は分かりませんが、井山王座の充実ぶりを感じましたね。

 

対する一力挑戦者の調子が悪かったのかもしれません。

第１局で見せたような粘りの打ちまわしが出てきたら、面白くなったと思いますが、この碁はそんな粘りすらも叩き潰すような井山王座の力が炸裂しました。

 

名人を失ったことはまったく影響ないようですね。

気持ちを見事に切り替えて、この王座戦にのぞんでいるようです。

 

まとめ

井山王座が充実した内容で１勝目をあげました。

これで対戦成績は１勝１敗の五分となり、次の第３局がとても重要な１局となります。

 

この碁の内容を見る限りでは井山王座が有望そうですが、一力挑戦者が第１局で見せたような粘りを出せば、勝負はどうなるか分かりません。

どんな展開になるのか、今から楽しみですね。

 

名人戦が終わり、井山王座の超過密スケジュールもだいぶ落ち着いてきました。

次の王座戦第３局は２日後の１９日（月）に同じ場所で打たれるのですが、移動などが無いのでそこまで疲れはないのではないでしょうか。

 

勝った方がタイトル獲得に王手をかける第３局！

どんな戦いが見られるのか、今からワクワクしています！

注目の第３局は１１月１９日（月）に三重県志摩市「志摩観光ホテル」で行われます。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます！

次の記事でまたお会いしましょう！

 

 

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