【第44期囲碁天元戦第1局】井山天元が大激戦を制して先勝!【棋譜】
10月19日(金)に「第44期天元戦第1局」が行われました。
場所は福井県あわら市「あわら温泉 まつや千千」です。
現在、天元のタイトルを持っているのは「井山裕太天元」。
3連覇中で4連覇をかけてのタイトル戦です。
対する挑戦者は「山下敬吾九段」。
本因坊戦に続き、今年2回目の井山天元との番碁になります。
今年の本因坊戦では4勝1敗で井山天元が勝利を収めています。
山下九段としては、ここでなんとか一矢を報いたいところでしょう。
毎年のようにタイトル戦で顔を合わせている両者。
どちらも読みが深くて力が強い棋風なので、激しい戦いの碁になることが多いです。
今回のタイトル戦ではどんな碁を見せてくれるのでしょうか。
それでは、注目の第1局の結果を見ていきましょう!
囲碁天元戦第1局の結果:井山天元の白番中押し勝ち!
結果は234手完、井山天元の白番中押し勝ちでした。
棋譜と感想はこちら。
序盤から戦いっぱなしの大熱戦でしたね。
左辺の黒模様に井山天元が入っていったところから、最後まで戦いが続きました。
右辺がひと段落した局面では、黒の山下挑戦者が悪くないような気もしたのですが・・・
形勢が動いたのは上辺です。
白がコウを絡めて仕掛けていき、左辺から中央の白大石を巧みにシノいで、勝負を決めました。
とても難しい局面が多かったので、棋譜を並べてもちんぷんかんぷんという人も多いと思います。
私の棋譜感想もあっている保証はありませんので、詳しい解説は週刊碁などを使ってチェックしてみてください。
とりあえずコウを使ったシノギは本当に難しいですね・・・
コウ材が有利かどうかでもシノギ方が変わってきますし、コウの勝ち負けによる損得も計算しないといけません。
本当に囲碁は難しくて奥が深いゲームだと再認識させられました。
まとめ
井山天元は現在、名人戦を戦っている真っ最中です。
名人戦の相手は張栩九段で、この記事を書いている19日時点で井山天元から見て3勝2敗となっています。
名人戦についての記事はこちら。
名人戦第5局は15日、16日に打たれたので、たった4日あけただけでこの天元戦第1局が打たれたことになります。
信じられないような過密スケジュールですが、この碁の内容を見る限り、井山天元は疲れてなんかいないようですね。
井山天元の本当のすごさは技術や精神面ではなく、体力だと思います。
1年中タイトル戦で全国を飛び回るだけでも、かなり体力を消費することは明白です。
そして、トップ棋士たちの挑戦を1人で受け続ける戦いをもう何年も続けています。
そんな過酷な状況の中でも結果を出し続けているのが、本当に素晴らしいと思います。
コンディションを整えるのが、ずば抜けてうまいのでしょう。
タイトル戦の最中にインフルエンザとかになったらどうしようもないですもんね(汗)
一方、敗れたとはいえ山下挑戦者の内容も決して悪くはなかったように思います。
本因坊戦でも本当にわずかな差で勝負が決まった碁が多かったので、十分に井山天元を倒すチャンスはあると感じます。
第2局以降も大熱戦を期待しましょう!
第2局は10月29(月)に北海道標津郡中標津町「トーヨーグランドホテル」で行われます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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