【第43期囲碁名人戦第1局2日目】井山名人が先勝!コウを巡った大激戦でした!

2018-09-15

第43期囲碁名人戦第1局2日目

8月29日(水)に「第43期名人戦第1局2日目」が行われました。

場所は東京都文京区「ホテル椿山荘東京」です。

井山名人に張栩九段が挑戦しています。

 

1日目の棋譜と感想はこちら。

» 【第43期囲碁名人戦第1局1日目】井山対張栩、ライバル対決再び! 【棋譜有り】

 

9年ぶりに名人戦の舞台に戻ってきた張栩挑戦者がどういった戦いをするのか、とても注目を集めています。

普段、タイトル戦の結果や内容に興味を示さない妻も、「井山対張栩だったらちょっと見てみようかなと思う」と言っていました笑

ちなみに妻は級位者です。

 

ネット上でもやはり注目度が高いようですね。

https://twitter.com/QtX3KKGco53n9zy/status/1034006833545920512

確かに「井山対張栩」という組み合わせは、それだけでテンションが上がります。

ましてや名人戦という大舞台となると、大きな話題になるのも納得です。

 

封じ手の局面は右辺で戦いが始まる直前といったところでした。

個人的には黒の井山名人の方が打ちやすいように感じますが、まだまだいい勝負なのでしょう。

それでは早速2日目の内容と結果を見ていきましょう。

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囲碁名人戦第1局の結果:井山名人の黒番中押し勝ち!

結果は井山名人の黒番中押し勝ちでした。

棋譜はこちらです。

 

封じ手予想は外れ・・・

予想よりももっと厳しい一手でしたね。

 

当然張挑戦者も対策を考えていたようで、右辺でも大きなコウが起こりました。

コウを巡って難解な戦いが続きましたが、右辺の戦いで黒の井山名人がポイントをあげたように感じます。

 

その後は中央、上辺で黒が確実に打ち進め、白に反撃のチャンスを与えませんでした。

難しい場面もあったのでしょうが、素人目には黒の完勝に近い内容ではないかと思います。

 

張挑戦者は久々の大舞台で手が縮こまることもなく、積極的に仕掛けていたのが印象的でした。

局後の感想を見た限りでは、内容に悔いは残っていないようなので、2局目以降に向けてしっかりと調子を整えてくると思います。

 

まとめ

スポーツや囲碁将棋の話題がクローズアップされるタイミングは大きく2つあります。

 

1つは、ニュースターが生まれるタイミング。

将棋の藤井聡太さんなどがいい例ですね。

囲碁界でも、新碁聖となった許家元碁聖というニュースターがいるのですが、あまり話題になっていません・・・何故だ・・・?

 

もう1つは、ライバル同士による真っ向対決で名勝負が期待されるタイミングです。

今回の井山対張栩という好カードは、まさしくそのパターンですね。

張栩九段は元々ファンが多いですし、実力・実績ともに素晴らしいので、タイトル戦といった大舞台に出てくるだけで話題性があります。

対戦相手が張栩九段をトップから引きずり下ろした井山名人というのも、ドラマのような展開で見ている人の興味を引きます。

 

「井山対張栩、再び!」という話題は、ネットやTwwiterでは盛り上がっていますが、もう少しマスコミなどでも取り上げてもらってもいいのではないかと感じますね。

色々な角度から囲碁に興味を持ってもらうキッカケを作ることが大切だと思います。

日本棋院はこうしたチャンスをしっかり掴んでいかないと、囲碁の普及という大きな課題をクリアしていくことができないのではないでしょうか。

 

個人的にはもっと盛り上がって欲しいタイトル戦です。

どちらが勝ってもドラマが生まれるような予感がします。

 

第2局は9月12(水)、13日(木)に愛知県田原市「角上楼」で行われます。

1局目からお互い力を出し切った感じがありますので、2局目以降でも更に白熱した熱戦を期待したいです!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次の記事でまたお会いしましょう!

 

 

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★第43期名人戦の他の対局をまとめました!★

 

過去のタイトル戦や古碁の棋譜は、こちらのページにまとめています。

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