【第43期囲碁棋聖戦第1局2日目】井山棋聖が快勝!タイトル防衛に向けて好スタートを切りました!【棋譜】
1月11日(金)に「第43期棋聖戦第1局2日目」が行われました。
場所は東京都文京区「ホテル椿山荘東京」です。
井山棋聖に山下敬吾九段が挑戦しています。
1日目の棋譜と感想はこちら。
»【第43期囲碁棋聖戦第1局1日目】とてもじっくりした立ち上がり!嵐の前の静けさ!?【棋譜】
1日目は七番勝負の第1局ということもあってか、ゆっくりな進行となり、手数があまり進みませんでした。
両対局者とも、じっくり打っていこうという意思があったのかもしれません。
個人的には白を持ってみたい形勢ですが、封じ手の時点では形勢うんぬんを言うのは早すぎるでしょう。
1日目は穏やかな進行でしたが、2日目は一転激しくなると予想しましたが、果たしてどんな内容になったのでしょうか。
そして、どちらがタイトル獲得に向けて好スタートを切ったのでしょうか!?
早速、第1局の結果をみていきましょう!
囲碁棋聖戦第1局の結果:白番井山棋聖の中押し勝ち!
結果は井山棋聖の白番中押し勝ちでした。
棋譜はこちらです。
封じ手予想は外れ・・・
私の予想は自分を守ることだけを考えた、へっぴり腰の手なので当たらなくて当然です。
対して井山棋聖の封じ手は最強と言える手で、かなり先まで読んでいないと怖くて打てないような手でした。
井山棋聖らしいといえばらしいですが、棋聖戦第1局という大一番でこうした手が打てるところから井山棋聖の好調ぶりがうかがえます。
封じ手が山下挑戦者の予想に無かったのかどうか分かりませんが、上辺の戦いは黒が少し辛いような気がしました。
井山棋聖のパワーに押されているという感じでしょうか。
上辺で白が大きな被害を出さずに収まったのは少し意外でしたね。
そして、何と言ってもこの対局最大の驚きは、左下隅の白のハネツギです。
星からコスミツケている形であれば、三々の味を無くす意味で大きいですし、当然地としても大きいです。
しかし、実戦は小目からのコスミツケの形。
決して地としては小さくないのですが、ちょうど黒が模様を広げようとしているタイミングだったので、何か模様を消す方が普通かと思いました。
ハネツギを打って力を溜め、黒にもう一手模様を広げさせてからドカンと荒らしに行こうという作戦だったと思いますが、とても勇気がいる打ち方だと思います。
つい先に模様を制限しに行ってしまいそうです。
全局が見えているからできる打ち方でしょうし、自分の読みに絶対の自信があるからこそできる打ち方なんだと思います。
井山棋聖の充実ぶりを垣間見た一手でした。
まとめ
井山棋聖が2019年最初の番碁で勝利をおさめ、好調なスタートを切りました。
昨年は七冠から五冠に後退しましたが、今年もまだまだ井山棋聖を中心に囲碁界は回りそうですね。
山下挑戦者は2日目に入ってから少しリズムを崩したように思います。
といっても何度もタイトル戦を戦ってきている棋士ですので、しっかり調子を整えて次の第2局に備えてくるでしょう。
七番勝負は長期戦ですので、どこでお互いの調子が上下するか分からないですからね。
井山棋聖が2連勝でタイトル防衛に大きく前進するのか!?
それとも山下挑戦者が初勝利をあげて、対戦成績を五分に戻すのか!?
注目の第2局は1月21日(月)、22日(火)に鳥取県境港市「夢みなとタワー」で行われます。
大熱戦を期待しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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