【第６６期囲碁王座戦第３局 】井山王座が完勝で２勝目！タイトル防衛に王手をかけました！【棋譜】

2018-11-23

１１月１９日（月）に「第６６期王座戦第３局」が行われました。

場所は第２局と同じ、三重県志摩市「志摩観光ホテル」です。

 

第１局は一力挑戦者が勝利し、少し期間が空いた第２局は井山王座が勝利しました。

これで対戦成績は１勝１敗となり、この第３局を勝利した方がタイトル獲得に王手をかけることになります。

 

第１局、第２局の棋譜、感想はこちらの記事になります。

【第１局】

» 一力挑戦者が逆転勝ちで先勝！タイトル奪取に大きく前進 【棋譜】

【第２局】

≫ 井山王座が大激戦を制して初勝利！【棋譜】

 

この王座戦の前に打たれた名人戦で張栩九段に名人のタイトルを奪取された井山王座。

精神的にダメージを受けているかと心配していましたが、第２局では力強い打ちまわしでしっかりと勝利をおさめました。

タイトル戦で続いていた連敗もストップし、調子を上げてきているようです。

 

王座戦は現在１勝１敗なので、この第３局は勝利した方がタイトル獲得に大きく前進します。

注目の結果を早速見ていきましょう！

囲碁王座戦第３局の結果：黒番井山王座の中押し勝ち！

結果は175手完、井山王座の黒番中押し勝ちでした。

棋譜と感想はこちら。

 

井山王座の完勝だったように思います。

 

序盤に上辺で井山王座が２線を８本も這うという、普通ではあまり良くないとされている打ち方を見せます。

とても勇気がいる打ち方で、井山王座の調子が上がってきていることを感じました。

 

自分の打ちたい手を打つというのは想像以上に難しいです。

世間の評価に惑わされることなく、自分の判断を信じて打つというのは精神的に充実していないとなかなかできないことなんですよね。

井山王座の２線を這った打ち方は自分の手にとても自信があったのだと思います。

 

また、中盤以降もとても激しい手を連発し、戦いの中で一気に優勢を確立させました。

一力挑戦者の調子があまり良くなかったようにも見えましたが、それ以上に井山王座の充実ぶりが目立ちましたね。

 

175手という比較的短手数で押し切った井山王座。

名人を失ったダメージは全く引きずっていないようです。

 

まとめ

井山王座が２勝目をあげてタイトル防衛に王手をかけました。

内容的にもとても素晴らしい内容で連勝しており、このまま一気に防衛する可能性が高いように感じます。

 

一力挑戦者としてはかなり苦しくなりましたが、なんとか調子を戻してもらいたいです。

次の第４局を一力挑戦者が勝利すれば、勝負は最終局に持ち越されます。

そうなるともうどっちが勝つか全く分からなくなりますので、一力挑戦者にも十分チャンスがあるのではないでしょうか。

 

井山王座が１敗の後、３連勝で一気にタイトルを防衛するのか？

それとも一力挑戦者が２勝目をあげて勝負を最終第５局に持ち込むのか！？

大注目の第４局は１１月３０日（金）に新潟県南魚沼市「龍言」で行われます。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます！

次の記事でまたお会いしましょう！

 

 

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