【第73期囲碁本因坊戦第1局 】山下挑戦者の黒番半目勝ち!両者の気迫全開の大熱戦でした!
5月15日(火)、16日(水)に「第73期本因坊戦第1局」が行われました。
1日目の感想や封じ手予想はこちらをご覧ください。
封じ手の局面は右下の黒模様に入っていった白がどうサバくか、という緊迫した局面。
穏やかな進行にはならないと思っていましたが、予想通りとても激しい展開になりました。
7番勝負は長期戦ですが、第1局が勢いを付けるという意味でも重要なことには変わりません。
また、本因坊文裕はタイトル戦での連勝記録もかかっています。
※この本因坊戦第1局の前までで17連勝中。
早速、気になる結果を見ていきましょう!
結果は山下挑戦者の黒番半目勝ち!!
結果は256手完、山下挑戦者の黒番半目勝ちでした。
棋譜はこちらです。
封じ手予想は当たりました!
下がるかつなぐかの2択くらいしか思いつきませんでしたので、当てやすい局面でしたね。
2日目の展開も予想通りとても激しいものになりました。
攻められていたはずの白が逆に黒を攻める展開になったのには驚きです。
本因坊文裕の力強さがしっかりと出ていたと思います。
しかし、そこで崩れることなく攻めを受けきって、地合で半目逃げ切った山下挑戦者の打ち回しは素晴らしかったです。
去年からの国内タイトル戦では、井山マジックとまで言われるほど、中盤から終盤にかけて本因坊文裕が勝利をもぎ取る展開が多かったです。
対局相手も本因坊文裕の見えない圧のようなものに押されている感覚を見ていて感じました。
今回の対局では、山下挑戦者がその圧を跳ね返し、自分の碁を最後まで打ち切った印象です。
元々、山下挑戦者は力強さや大局観に定評のある棋士です。
第1局を勝利したことで、俄然この本因坊戦が面白くなりました!
まとめ
山下挑戦者の先勝となりました。
本因坊文裕のタイトル戦連勝は17でストップ。
今までの最高記録は自身が持つ18連勝だったのでおしかったですね。
もっとも、本因坊文裕は局後のインタビューで、「連勝記録が途絶えたことには何も感じていない」と答えています。
プレッシャーがなくなって逆に第2局以降、伸び伸びと打てるようになるかもしれません。
内容はお互い素晴らしいものでした。
どうしても緊張するであろう第1局目から気合いの入った攻防の連続で、両者の意地がこちらまで伝わってきました。
何度も繰り返し並べて、序盤から中盤、ヨセまでしっかりと勉強したいと思います。
国内では井山一強が続いていますが、山下挑戦者の先勝により勝負は一気に分からなくなりました。
本因坊文裕が1勝1敗にスコアを戻すのか!?
それとも山下挑戦者が2連勝でタイトル奪取に大きく前進するのか!?
注目の第2局は5月23(水)、24日(木)に京都府京都市「二条城」で行われます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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