井山九段、惜しくも世界戦準優勝!韓国の朴九段がワールド碁チャンピオンシップ2連覇!
3月17日(土)〜19日(月)に「ワールド碁チャンピオンシップ2018」が日本で開催されました。
前回優勝者の朴廷桓九段(韓国ランキング1位)
井山裕太九段(日本ランキング1位)
柯潔九段(中国ランキング1位)
申眞諝八段(韓国ランキング2位)
王元均八段(中華台北ランキング1位)
山下敬吾九段(日本ランキング4位)
の計6名で世界一を争うこの大会。
日本主催の数少ない国際棋戦です。
今年で2回目の開催で、去年は韓国の朴廷桓九段が優勝しました。
決勝戦は日本の井山九段対韓国の朴九段の組み合わせ!
今年2月に行われたLG杯に続いて、井山九段の世界戦優勝に期待がかかります。
もちろん相手は世界トップ棋士の一人、朴九段なので一筋縄ではいきませんが・・・
それでは早速結果を見ていきましょう!
結果は朴九段の白番中押し勝ち!井山九段は準優勝!
結果は128手完、朴九段の白番中押し勝ちでした。
棋譜はこちらです。
井山九段、残念でした。
序盤は黒の井山九段の石が上辺に固まってしまって、白の朴九段の方がバランスが取れているように感じました。
その後、下辺で戦いになりましたが、ここで朴九段がポイントを上げたように思います。
井山九段がどう打ったらいいのか、私にはさっぱり分かりませんが、出来上がりの図だけ見ると白が優勢に感じます。
朴九段が豪快な技を飛ばしたようにも思えないのですが・・・
相手のわずかなミスを見逃さず、優勢に持っていく技量はさすがですね。
しかし、そこから井山九段は必死に相手の石を攻めようと食い下がります。
戦いや乱戦の中で粘り強く打ち進めて、最後には逆転してしまうのが井山九段の持ち味でもあります。
この対局でもその粘りが出るかと期待したのですが、結果は朴九段の冷静な対応の前に中押し負け。
井山九段には珍しく短手数での決着となってしまいました。
本当に中国、韓国の壁が厚いです。
朴九段や中国の柯潔九段といった世界ランキングトップクラスの棋士だけでなく、その下にいる棋士の層の厚さがすごいですね。
井山九段自身も何かのインタビューで言われていましたが、井山九段クラスの棋士が中国や韓国には数十人単位でいるとのこと・・・
朴九段や柯潔九段は、そのレベルの高さの中で競争を勝ち抜いてきた棋士なわけですから、そりゃ強いのも納得できます。
日本で世界と戦える棋士は今のところ、井山九段だけですからね。
体力的にも精神的にも負担がかかっていると思います。
井山九段に続く棋士が日本からもっと出てきて、井山九段の負担を分散してあげることが大切です。
そうなると世界戦がもっと盛り上がりますし、囲碁が今よりも注目を集めることにもつながるのではないでしょうか。
まとめ
井山九段、そして日本の悲願である、世界戦優勝は今回も持ち越しとなりました。
LG杯、農心杯、そしてこのワールド碁チャンピオンシップと、2月〜3月で世界戦が続きましたが、残念な結果になってしまいました。
しかし、まだ終わったわけではありません。
次の大会に向けてどういう対策を行っていくのか、そこが重要です。
井山九段という個人に全てを任せるのではなく、日本棋院が国として棋士レベルの底上げ、囲碁普及など、未来に向けた取り組みを進めていく必要があります。
敗戦から何も学ばず、何もせずにいたら進歩はありません。
敗戦の原因を調査・分析し、次の手を打っていくことが大切です。
私もブログや盤外で活動を通じて、微力ながら囲碁普及を行いつつ、日本の巻き返しに期待したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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