【第56期囲碁十段戦第1局 】井山十段が先勝!難しい戦いを制して3連覇に向けて好スタート!!

十段戦第1局

3月6日に「第56期十段戦第1局」が行われました。

 

現在の十段は七冠王の「井山裕太十段」。

対する挑戦者は「村川大介八段」です。

村川挑戦者は関西棋院所属の27歳で井山十段の1歳年下になります。

11歳10ヶ月でプロになり、入段当初から井山十段とともに関西碁界、囲碁界全体を盛り上げてきました。

 

2014年には当時の井山王座に挑戦し、見事タイトル奪取を果たしています。

この記事を書いた2018年3月時点ですが、井山十段の年下でタイトルを奪取した唯一の棋士です。

現在の日本には井山十段という厚い壁がありますが、本来はもっとタイトル戦に出てきて活躍してもおかしくない棋士だと私は思っています。

 

同じ関西出身であり年も近いということで、お互い手の内は知り尽くした中でしょうが、その分、お互い負けたくないという気持ちが強いのではないでしょうか。

短期決戦の五番勝負、先勝して流れを掴むのはどちらだったのか!?

早速見ていきましょう!

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井山十段の白番中押し勝ち!!

結果は156手完、井山十段の白番中押し勝ちでした。

棋譜と感想はこちら。

 

序盤は黒番の村川挑戦者が地合いで先行しました。

白番の井山十段も手厚く構えて互角のスタートとなりました。

 

下辺での戦いが始まった時は黒の方が打ちやすいように見えたのですが、戦いの中で井山十段が持ち前の力を発揮し、難解な乱戦に突入。

戦いの中で井山十段が狙いすました好手を放ち、一気に優勢に持ち込みました。

最後は黒の大石が全滅して勝負が決まりました。

 

井山十段の読みの深さを十二分に見せつけた1局だったと思います。

 

まとめ

やはり井山十段は強いですね。

本当に勝負強いと感じます。

今回の対局などは中盤では井山十段が苦しそうな場面もあったのですが、最後は力でねじ伏せてしまいました

 

LG杯、農心杯と、先月は世界戦で苦しんだ井山十段でしたが、依然国内では圧倒的な強さを誇っています。

日本の棋士は「井山裕太」という名前に気圧されしているような感も受けてしまいますね。

多少の劣勢でも最後は井山十段が勝ってしまうような感覚を受けます。

 

井山一強時代はとても面白いですし、どこまで続くか楽しみです。

しかし、井山十段とタイトルを取り合うような棋士が出てくると、もっと国内戦も盛り上がって日本囲碁界が活性化するように思います。

村川挑戦者は井山十段からタイトルを奪取した実績を持っているだけに、今回も井山十段を追い詰めるような戦いを期待したいですね。

 

第2局も楽しみにしていたいと思います!

注目の第2局は3月22(木)に埼玉県戸田市「戸田市文化会館」で行われます。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次の記事でまたお会いしましょう!

 

 

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過去のタイトル戦や古碁の棋譜は、こちらのページにまとめています。

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