【第65期囲碁王座戦第3局 】井山王座が圧巻の内容で3連勝!王座を防衛して7冠を死守しました!
11月20日に「第65期王座戦第3局」が行われました。
11月18日に行われた第2局から2日という短い間隔で打たれた1局です。
対局場も第2局と同じ神戸ということで、なかなか珍しい対局スケジュールですね。
それだけ両対局者が絶好調で、他にもいろいろな対局があるということなんでしょう。
第1局、第2局と井山王座の連勝で迎えたこの第3局。
一力挑戦者からするとまずは1勝をあげて流れを変えたいところです。
→王座戦第1局の棋譜と感想はこちら。
→王座戦第2局の棋譜と感想はこちら。
井山王座が怒涛の3連勝で一気に防衛を決めるのか!?
それとも一力挑戦者が待望の1勝をあげて待ったをかけるのか!?
早速見ていきましょう!
井山王座の白番中押し勝ち!!
結果は174手完、井山王座の白番中押し勝ちでした。
棋譜と感想はこちら。
井山王座の正確な読みが光った1局でした。
序盤の右下の戦いで一力挑戦者が少し無理気味に仕掛けたように感じました。
そこを井山王座が的確に咎めて僅かなリードを手にしたように思うのですが、そこからそのリードを保ったまま一気に押し切った印象です。
井山王座の一手一手の厳しさはやはり超一流ですし、形勢判断も本当に素晴らしいと思います。
一力挑戦者も苦しいながらも簡単には土俵を割らず、最後まで食い下がりました。
現在、王座戦と平行で進行中の天元戦でも連敗中ということで、まずは井山七冠から1勝をあげたいところだったのですが・・・
どの対局も内容は決して劣っていないと思うのですが、井山王座の勝負強さが際立っていますね。
まとめ
井山王座が3連勝で王座防衛となりました。
これでひとまず七冠を死守して、次の天元戦第3局、そして年明けから始まる棋聖戦に向かっていくことになります。
タイトル戦ばかり打つというのは体力的にも精神的にもキツイと思うのですが、その中で勝ち続ける井山七冠は本当にすごいですね。
日本の他の棋士も決して弱いわけではなく、内容をみると井山七冠が苦しんでいる碁もたくさんあります。
しかし、それでも終わってみると井山王座が逆転しているという碁が多いです。
これは世界戦で過去に日本が経験してきた現象と似ているように感じますね。
ここ10年くらい、日本は中国、韓国にやられっぱなしでした。
対局内容を見ていると序盤から中盤まではいい勝負をしていたり、日本が優勢だったりするのですが、終わってみると最後は逆転されている。
そういう碁がたくさんあったように思います。
棋力の差というよりも勝ちにこだわる姿勢だったり、最後まで勝負を諦めない気持ちの面で日本は劣っていたのではないでしょうか。
今の井山七冠は世界のトップ棋士たちが持っているような精神的な強さを身につけたように感じます。
世界の壁はとても厚いですが、井山七冠を筆頭に日本が世界と対等に戦えるようになる日を楽しみにしていたいと思います。
王座戦は終わりましたが、井山七冠と一力八段の戦いはまだまだ続きます。
次は11月24日(金)に行われる天元戦第3局です。
井山天元が続けて防衛するのか、一力挑戦者が待望の1勝をあげるのか!?
今から楽しみにしていたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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