【第42期囲碁名人戦第3局 】大コウが絡んだ大激戦の1日目!封じ手予想します!!
本日、9月21日は「第42期名人戦第3局」の1日目が行われました。
場所は香川県高松市にある旅館「喜代美山荘(きよみさんそう)花樹海(はなじゅかい)」です。
ここまで1勝1敗の五分の成績で迎えたこの第3局。
勝った方がタイトル取得に向けて大きく前進することになります。
第1局では高尾名人が半目勝ちをおさめ、運も味方に付けたかなという印象を持ちました。
しかし、続く第2局では井山挑戦者が持ち前の深い読みと力強いシノギを見せて、一気に押し切りました。
全体的に内容を見ているとやはり井山挑戦者の方が充実しているかなと思います。
これまでの対戦成績なども考慮すると井山挑戦者の方が有利かなと感じてしまいますが、高尾名人も気後れすることなく自分の打ちたいように打てている印象を受けます。
この7番勝負、まだまだ一波乱、二波乱ありそうです。
それでは、1日目の感想と封じ手予想をしてみたいと思います!
棋譜と感想
1日目の棋譜です。
序盤からコウが絡んだ難しい局面になりました。
右上隅で早速見たことない形になって、早くもお互いの読みと判断だけが頼りの世界に突入です。
大コウによるフリカワリの結果、白は左下を大きく地にしました。
対する黒は右上隅から右辺、右下隅まで大模様を形成し、スケールの大きな碁形となっています。
厚みをバックに重厚な攻めを見せるのは高尾名人の代名詞でしたが、この対局では井山挑戦者がそのお株を奪った形になりましたね。
井山挑戦者は読みの深さ、手の厳しさが超一流ですから、攻めに回った時の迫力はすごいものがあります。
ギャラリーとして見ている分には楽しいんですが、攻められている側はたまったものじゃないでしょうね汗
封じ手予想
では封じ手予想です!
シンプルにコウの解消です。
コウを解消せずに右下で戦線を拡大する打ち方もありえますが、あまりに変化が難しくて私には分かりません笑
コウを解消しても完全に生きているわけではありませんが、まずはコウを解消するのが自然かなと思いました。
2日目はまず右下の白が収まって黒が左上へ仕掛けていく展開になると予想します。
黒はとても手厚いですが、確定地があるわけではありません。
いかに厚みを活用して白への攻め、引いては黒地をまとめていけるかが勝負ですね。
序盤から大きなフリカワリがありましたが、形勢はどうなんでしょう。
個人的には黒を持ってみたいと思いますが・・・
かといって、白も別に悪くないように感じます。
棋譜を見てこういう風に感じる時は、大体いい勝負なんでしょうね。
まとめ
第2局に続いて高尾名人の積極的な打ち回しが印象的です。
自分の打ちたいように打つというのは大舞台になればなる程、難しいものだと思います。
プレッシャーに負けずに自分が思った手を打てるということは、それだけ自分に自信があって充実している証拠でしょう。
井山挑戦者の強さは改めて書く必要はないと思いますが、高尾名人の強さを今回改めて感じさせられるタイトル戦になりそうです。
明日は井山挑戦者の攻めを高尾名人がどう受け止めるのかが注目です!
先に2勝目をあげて一歩リードするのはどちらなのか、明日の結果が楽しみです!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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