なぜなぜ分析を使って問題の本当の原因を突き止める方法とは!?
仕事や普段の生活で何か問題が発生した場合、必ず原因究明と再発防止策について考えますよね?
ただ意外とこれが難しくて、問題の上辺だけをテーマにした再発防止策になっていることが案外多いんじゃないかと思います。
本来は発生した問題の根本原因まで踏み込み、この問題が起きた原因と再発しないためにはどうすればいいかを考える必要があります。
そこで今日は、問題について分析を行い本当の原因を洗い出す1つの手法を紹介したいと思います。
なぜなぜ分析について
問題解決の手法でオススメなのが「なぜなぜ分析」です。
名前の通り、問題の内容について「なぜ?」を何回かぶつけてみる方法です。
あの世界のトヨタが生産性向上のために導入して大きな成果を上げていることでも有名ですよね。
この方法は主に製造現場の業務改善や課題解決のために行われることが多いのですが、日頃の生活の中でも有効だと私は思います。
まずは一般的な「なぜなぜ分析」の例を見てみましょう。
製造ラインの機械が停止してしまった原因分析を行う場合です。
1.なぜ機械が止まった?→負荷が掛かりすぎたから。
2.なぜ負荷が掛かりすぎた?→潤滑オイルが不足していたから。
3.なぜオイルが不足している?→ポンプが摩耗しているから。
4.なぜポンプが摩耗している?→機械が出す切り屑が混入していたから。
5.なぜ切り屑が混入している?→フィルターが付いていないから。←これが原因!
このように「なぜなぜ分析」は問題の原因をどんどん深堀りしていくことで「真の原因」を突き止め、問題の根本解決につながるという手法です。
トヨタなどの製造現場では問題発生の原因となる要素が複雑に絡み合っているため、最低でも5回は「なぜ?」を問いかけると言われています。
なぜなぜ分析を様々な問題に対して繰り返すことで問題発生の根本原因を潰していくことができるわけですね。
しかしこの「なぜなぜ分析」、やってみると分かりますがかなり難しいです・・・
やったことがない人だとそもそも1回目の「なぜ?」が思いつきません笑
ましてや5回も「なぜ?」を出すのは至難の技です。
そこでまずは1回目の「なぜ?」を出すところからやっていきましょう。
仕事で何か問題が発生した場合、「なぜこの問題が発生したのか?」という問いかけを自分の中で起こすクセを付けるのです。
初めの内はそれすらも難しいかもしれませんが、繰り返すことで次第にできる様になっていきます。
この1回の「なぜ?」に答えることで、原因の大半が明確になることがほとんどです。
本当の根本原因を突き止めて改善しようとすると、更に「なぜ?」を繰り返していく必要がありますが、慣れるまでは1回の「なぜ?」を繰り返すだけで充分効果があると思います。
なぜなぜ分析の注意点
なぜなぜ分析を行う際に注意していただきたい点があります。
それは「なぜ?」に対する答えを人や人の言動にしないということです。
どういう事か例を出して説明します。
「会議で使う資料に間違いが発覚した」場合を考えてみます。
1.なぜ資料に間違いがあったのか?→資料を作成したAさんが疲れていたため、数値の計算を謝ったから。
2.なぜAさんはそんなに疲れていたのか?→Aさんが担当している仕事量が多すぎるから。
3.なぜAさんの仕事量が多いのか?→人が足りないから。
となってしまい、元の問題から大きくズレた解決策を考えることになってしまいます。
そもそも従業員を増やせば資料の間違いは無くなるのでしょうか?
答えはNOです。
人は必ずミスをする可能性がありますので、人を原因に上げても根本解決にはつながらないのです。
この場合は数値のチェックを機械などのツールを使って行うようにするなど、仕組みやシステムで解決策を考えることで問題の根本解決につながっていきます。
「なぜなぜ分析」で答えを考える時は問題が起きなくなる仕組み(システム)が無かったから、という答えになるように考えるようにしましょう。
まとめ
なぜなぜ分析は社会人だけでなく学生の勉強でも使えます。
例えば歴史を覚える場合、その歴史上の出来事が「なぜ」起きたのか?
という問いかけを繰り返していけば、その事柄に対する背景や原因が自然と見えてきます。
人間、丸暗記をするのは大変ですが、意味のある出来事については案外すんなり覚えることができます。
こういう事(原因)があったからこういう事(覚えたい事)が起きた、という風に考えれば効率よく覚えることができます。
なぜなぜ分析は慣れるまでが大変ですが、1度クセを付けてしまうと自然に「なぜ?」を出すことができるようになります。
そうなると仕事だけでなく、普段の生活でも改善案が浮かびやすくなりますので良いことづくめですよね。
問題解決の手法「なぜなぜ分析」、是非試してみて下さい!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!
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