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  • 囲碁の棋譜感想シリーズ【本因坊秀策】その3

    囲碁の棋譜感想シリーズ【本因坊秀策】その3

    コミのない黒番は先番の利をどれだけ確実に守れるかが勝負だと言われています。

    現代はコミが6目半とかなり大きいので、白が堅実に打って黒が戦いを仕掛けていくのが主流ですが、昔は全く逆なのです。

    だからといって昔の碁を勉強するのは無駄かといえばそうではありません。

    碁の本質は変わっていませんし、現代でも互先ではなく先で打つときはコミのない黒番を打つこともあります。

     

    秀策は黒番必勝とよく言われています。

    この碁ではその片鱗がよく現れているように感じました。

    まだ10歳足らずの子供ですからね・・・末恐ろしいものです。

     

     

    この碁はコミのない黒のお手本のような打ち方だと思います。

    序盤からガッチリ4隅を取って、中央を大きく荒らしました。

     

    一方、白も慌てずに付いていっており、遅れているようで形勢はそこまで離されていませんでした。

    コミがあれば白にもチャンスがあったと思います。

     

    黒番白番ともに打ち方がとても参考になりました。

     

     

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  • 囲碁の棋譜感想シリーズ【本因坊秀策】その2

    囲碁の棋譜感想シリーズ【本因坊秀策】その2

    1局目と同様、堅実な棋風がよく表れていました。

    この碁は固く打ちすぎて形勢に遅れる場面もあったように思います。

     

    碁は本当にバランスが難しいです・・・

    固く打つと足が遅く、足早に打つとどうしても薄くなってしまいます。

     

     

    序盤に秀策少年が元気いっぱいに仕掛けていったのが印象的な1局でした。

    結果はハマリ気味で形勢を損ねてしまったように思いますが、しっかり狙いを持って打っているのが素晴らしいと思います。

    白は石をたくさん捨てて大場に先着し、優勢を築きました。

    この大局観はとても参考になります。

     

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  • 囲碁の棋譜感想シリーズ【本因坊秀策】その1 

    囲碁の棋譜感想シリーズ【本因坊秀策】その1 

    秀策が10歳の時の対局です。

    当時は「安田栄斎」と名乗っていました。

    棋譜を見ていただければ分かりますが、とてもしっかりした内容で堅実無比な秀策の棋風が既に現れているように感じました。

    何度も繰り返し並べてみると、とてもいい勉強になると思います。

     

     

    とても10歳の少年が打ったとは思えないほどしっかりしています。

    決めるところはしっかりと決めに行く鋭さが印象的な一局でした。

     

    おまけ

    ちなみに、この碁には少し疑問がありまして・・・

    現代に残っている棋譜は191手までで終わっているのですが、次に白1と打ったら黒は生きているんでしょうか?

    本因坊秀策

     

    部分的に生きが無いような気がするんですが何かいい手があるのかな?

    ちょっと私には見えません。

    誰か分かる人、教えてください笑

     

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