カテゴリー: 囲碁

  • 囲碁の棋譜【本因坊秀策】感想を書いてみる〜その17

    囲碁の棋譜【本因坊秀策】感想を書いてみる〜その17

    前局に続き、本因坊秀和との2子局です。

     

    江戸時代の勉強方法がどんなだったのか色々と想像してしまいます。

    詰碁や棋譜並べがメインなのか、練習碁がメインなのか。

     

    門弟は当主とはほとんど打ってもらえないと言われていますが、先輩棋士とは頻繁に打ってもらえるのでしょうか?

    比較的、秀策と秀和の碁は残されており、秀和がよく胸を貸していたと言われています。

    残っている棋譜以外にも、おそらくたくさんの対局を2人は行なっていたのだと想像しています。

     

    秀和以外にも強い先輩棋士が本因坊家にはいたので、とても恵まれた環境で秀策はどんどん棋力を向上させていったのでしょうね。

     

    それでは早速対局の方を見ていきましょう!

     

     

    秀和が趣向をこらした手を打ち、秀策の力を試すような展開になったように思います。

    秀策は惑わされることなく堅実に対応し、最後まで崩れることなく押し切りました。

     

    秀和は様々な手を実戦で試しています。

    常識にとらわれることなく、研究の意味も込めて色々な手を試し、囲碁の奥深さに挑んでいった棋士だと思います。

    我々、アマチュアが棋譜並べで参考にしていいかは難しいところですが・・・汗

    もちろん堅実に打ってとても素晴らしい棋譜もたくさん残しているので、秀和の碁は勉強にとても向いていると思います。

     

    秀策はあまりそういう冒険のような碁はありませんので、秀和以上に勉強に向いている棋士と言われていますね。

    この碁も暴れることなく、簡明に打って2子の効力を残したまま完勝しました。

     

     

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  • 【LG杯決勝三番勝負】井山裕太九段、惜しくも世界戦準優勝!感動をありがとう!!

    【LG杯決勝三番勝負】井山裕太九段、惜しくも世界戦準優勝!感動をありがとう!!

    2月5日から2月8日の日程で、国際棋戦の第22期LG杯決勝戦が東京の日本棋院で行われました。

    決勝戦は三番勝負で5日に第1局が、7日に第2局、そして8日に第3局がそれぞれ打たれました。

    三番勝負というのは、先に2勝した方が勝ちというルールです。

    去年に行われた予選の結果、決勝戦の組み合わせは日本の井山裕太九段 対 中国の謝爾豪五段です。

     

    実は囲碁の国別強さランキングでは、日本は現在3位なのです。。。

    ここ10年近く、中国と韓国がずっとトップを争っており、その次に日本が来るという構図です。

    日本では七冠を達成し、国内敵無しの井山九段でも世界のトッププロ相手では中々勝つことができないのが現状です。

    今回、井山九段が世界戦のLG杯で決勝に進出したというのは、それだけでもとても快挙でして、日本囲碁界では悲願の世界戦優勝なるか!!と、とても注目を集めています。

    ちなみに主要な世界戦での日本の優勝は、同じくLG杯で13年前に張栩九段が優勝して以来遠ざかっています。

     

    もちろん井山九段のプレッシャーは本当に大きいと思います。

    しかし井山九段はずっと世界戦で結果を出したいと言っていましたので、ようやく巡ってきたこのチャンスをしっかり掴んでもらいたいですね!

     

    ちなみに今回は対局内容の感想は書いていません。

    内容があまりにも難しいというのと、単純に書く時間が無いというのが理由です。

    時間ができたら感想も更新するかもしれませんが、本当に内容が難しいので並べて勉強するだけでもとても時間がかかりそう・・・

    ではとりあえず、決勝戦三番勝負の結果を見ていきましょう!

    (さらに…)

  • 【第42期囲碁棋聖戦第3局 】井山棋聖が大激戦を制し3連勝!棋聖防衛、七冠堅守に王手をかけました!!

    【第42期囲碁棋聖戦第3局 】井山棋聖が大激戦を制し3連勝!棋聖防衛、七冠堅守に王手をかけました!!

    1月31日(水)、2月1日(木)に「第42期棋聖戦第3局」が行われました。

     

    1日目の感想や封じ手予想は前回の記事をご覧ください。

    序盤早々から激しい戦いになったこの第3局。

    黒の一力挑戦者がそういう展開に持っていった感じはありますが、白の井山棋聖も堂々と受けてたち、封じ手の場面はちょうど戦いの真っ最中という局面です。

     

    そう簡単に戦いが終わるような雰囲気では無いので、このままドンドン戦いが大きくなると予想していましたが・・・

    どんな展開になったのでしょうか!?

     

    一力挑戦者が待望の1勝を勝ち取り、反撃の狼煙をあげるのか!?

    それとも井山棋聖が3連勝と棋聖防衛に王手をかけるのか!?

    気になる結果を早速見ていきましょう!

    (さらに…)

  • 【第42期囲碁棋聖戦第3局 】お互い一歩の譲らない激しい進行の1日目!封じ手予想します!!

    【第42期囲碁棋聖戦第3局 】お互い一歩の譲らない激しい進行の1日目!封じ手予想します!!

    1月31日は「第42期棋聖戦第3局」の1日目が行われました。

    場所は長崎県西海市にある「オリーブベイホテル」です。

     

    棋聖戦はここまで井山棋聖の2連勝となっています。

    →第1局の結果と感想はこちら

    →第2局の結果と感想はこちら

     

    私のような素人から見ると、内容では決して負けているようには思えないのですが、一力挑戦者の1勝がとても遠いですね。

    それだけタイトル戦での井山棋聖の勝負強さがすごいということでしょうか。

    勝手な想像ですが、碁盤を挟んで座るとオーラが強烈なんでしょうね。

     

    第2局は比較的穏やかな進行の1日目でしたが、この第3局は一転とても激しい碁になりました。

    一力挑戦者は黒番だと厳しい展開に持ち込むことが多いようですね。

     

    それでは、早速1日目の感想と封じ手予想をしてみたいと思います!

    (さらに…)

  • 【第42期囲碁棋聖戦第2局 】井山棋聖が危なげない内容で押し切り2連勝!!

    【第42期囲碁棋聖戦第2局 】井山棋聖が危なげない内容で押し切り2連勝!!

    1月25日(木)、26日(金)に「第42期棋聖戦第2局」が行われました。

     

    1日目の感想や封じ手予想は前回の記事をご覧ください。

    封じ手の局面は黒の大模様に入った白のサバキ途中という場面。

    難しい変化はなく、封じ手予想も自信があったのですが・・・

     

    1日目は白の一力挑戦者が落ち着いた進行に誘導したように思います。

    井山棋聖との対局は激しい乱戦になることが多いですが、今回はじっくりした碁を打ってみたいということでしょうか。

    井山棋聖もそれに応じて比較的穏やかな内容の1日目でしたね。

     

    一力挑戦者が1勝1敗のタイに戦績を戻すのか!?

    それとも井山棋聖が2連勝と流れに乗るのか!?

    気になる結果を早速見ていきましょう!

    (さらに…)

  • 【第42期囲碁棋聖戦第2局 】井山棋聖、一力挑戦者にしてはとても落ち着いた進行の1日目!封じ手予想します!!

    【第42期囲碁棋聖戦第2局 】井山棋聖、一力挑戦者にしてはとても落ち着いた進行の1日目!封じ手予想します!!

    本日、1月25日は「第42期棋聖戦第2局」の1日目が行われました。

    場所は青森県八戸市にある「八戸パークホテル」です。

     

    第1局は一力挑戦者の好局だと思いましたが、井山棋聖の粘りと追い上げの前に逆転を許してしまいました。

    →第1局の結果と感想はこちら

    気持ち的に堪える負け方ですが、内容は一力挑戦者が押していた印象ですので、うまく気持ちを切り替えることができるかがポイントだと思います。

     

    一方、井山棋聖としては内容はどうであれ、1勝をあげたというのが大きいと思います。

    七番勝負は長期戦ですが、1局目に勝つことでリズムに乗るということが過去のタイトル戦を見てもよくあります。

    当然、一力挑戦者の力を改めて認識したと思いますので、しっかりと気合いを入れ直して2局目以降に臨んでいくと思います。

     

    それでは、早速1日目の感想と封じ手予想をしてみたいと思います!

    (さらに…)

  • 【第42期囲碁棋聖戦第1局 】一力挑戦者の好局でしたが、井山棋聖が大逆転で先勝!!

    【第42期囲碁棋聖戦第1局 】一力挑戦者の好局でしたが、井山棋聖が大逆転で先勝!!

    1月18日(木)、19日(金)に「第42期棋聖戦第1局」が行われました。

     

    2018年のタイトル戦がいよいよ始まりましたね。

    7大タイトルの中で一番初めに開始され、1月〜3月で打たれるのがこの「棋聖戦」です。

    たくさんあるタイトルの中でも棋聖は最高位とされ、賞金も4,200万円と囲碁界で最高額となっています。

     

    現在の棋聖は井山裕太棋聖です。

    七冠を保持ししているので当然ですね。

    現在5連覇中で、昨年の防衛で名誉棋聖の称号を手にしており、今年は6連覇をかけた防衛戦になります。

     

    対する挑戦者は一力遼八段です。

    棋聖戦の挑戦者決定戦は数年前から方式が変更され、リーグ戦+変則トーナメント方式となっています。

    若干仕組みがややこしいので、また改めて記事にして説明したいと思いますが、一力挑戦者は今の勢いをそのままに圧倒的な強さで挑戦者に名乗りをあげました。

     

    一力挑戦者といえば、昨年暮れの天元戦と王座戦で井山七冠に連続挑戦して話題になりましたね。

    結果は実りませんでしたが、井山七冠と真っ向から戦いを挑み、あと一歩というところまで迫りました。

    今回の棋聖戦挑戦で、3タイトル連続での挑戦となり、一力挑戦者からすると今度こそ!という気持ちだと思います。

     

    また、一力挑戦者は初めての2日制の対局になります。

    持ち時間が多くなりますので、両者の対局内容にどのような影響が出るか、その辺りも注目していきたいポイントです。

     

    七番勝負の好スタートを切るのは果たしてどちらなのでしょうか。

    早速見ていきましょう!

    (さらに…)