【第42期囲碁棋聖戦第4局 】井山棋聖が完勝で4連勝!棋聖を防衛し6連覇達成です!七冠も保持しました!

棋聖戦第4局2日目

2月15日(木)、2月16日(金)に「第42期棋聖戦第4局」が行われました。

 

1日目の感想や封じ手予想は前回の記事をご覧ください。

3連敗で後がない一力挑戦者ですが、序盤から積極的に仕掛けてすぐに難解な戦いに突入しました。

第3局までも一力挑戦者が早めに仕掛ける展開が多かったので、よく似た展開となりましたが、井山棋聖は戦いを避けることは滅多にありません。

この碁も封じ手の場面ではちょうど戦いの真っ最中という局面です。

 

井山棋聖が4連勝で見事タイトル防衛を決めるのか!?

一力挑戦者が何とか踏みとどまって1勝を返すのか!?

気になる結果を早速見ていきましょう!

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結果は井山棋聖の黒番中押し勝ち!4連勝でタイトル防衛です!!

結果は177手完、井山棋聖の黒番中押し勝ちでした。

棋譜はこちらです。

 

封じ手予想は見事に外れました。

こんな難しい戦いの最中の次の一手を当てるのは至難の技ですね苦笑

 

どうも封じ手の辺りから黒の井山棋聖の方が打ちやすそうな形勢だったように思います。

一力挑戦者に何か誤算があったのか、井山棋聖が読み勝ったのか。

私には分かりませんが、両対局者の死力を尽くした戦いはとても見応えがあって勉強になりました。

結果的に井山棋聖の完勝に近い内容で勝ちきり、一気にタイトル防衛を決めました。

本当に強かったです!!

 

特にこの碁は井山棋聖の形勢判断が明るさが際立ちました。

中盤以降、井山棋聖にしては珍しいくらい手厚い手を打っていたように感じます。

局面が進むとその判断が正しかったと気付かされるのですが、実際に打っている側はとても勇気がいると思います。

井山棋聖の深い読みの力に裏付けられた形勢判断力を見せつけた1局でした。

 

まとめ

井山棋聖が2018年最初の7大タイトル戦である棋聖戦を4連勝で防衛を決めました。

内容も4局通じて、苦しい場面が少なかったように思います。

一力挑戦者がかなり積極的な仕掛けを多く見せており、果敢に井山棋聖に挑んでいったのですが、結果的には厚い壁に跳ね返された格好です。

まだまだ若い一力挑戦者、この経験をしっかり糧にして更に強くなっていくと思います!

 

日本ではもはや敵無しと感じさせる井山棋聖の充実ぶりですが、世界に目を向けるとまだまだ強い棋士はたくさんいます。

井山棋聖も世界に照準を合わせていると公言していますので、今後の世界戦での対局が楽しみです。

直近では2月26日から第19回農心辛ラーメン杯が、そして3月17日にワールド碁チャンピオンシップ2018があります。

農心杯は日中韓の5人の棋士による勝ち抜き戦なのですが、日本は4人既に敗退しており、残りは井山棋聖を残すのみとなっています。

残り5連勝が必要という絶望に近い状況なのですが、精一杯頑張ってもらいたいです。

 

さて、棋聖を6連覇して力を見せつけた井山棋聖。

七冠も保持して国内第一人者の座をガッチリと守りました。

一力挑戦者の他にも勢いのある棋士が今後、ドンドン挑戦していくことになります。

誰が挑戦者になるのかも気になりますし、井山棋聖の勢いがどこまで続くのか注目していきたいです!

そして世界戦での日本の活躍を期待していきたいです!

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次の記事でまたお会いしましょう!

 

 

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