囲碁の歴史が変わった!アルファ碁が世界最強棋士に全勝!!

2017年5月23日から中国で開催されていた「The Future of Go Summit」ですが、本日すべての日程が終了しました。

中国のトッププロ達がアルファ碁と公式に対局を行ったこの大会。
世界最強(人類最強)の柯潔九段をはじめ、古力九段や時越九段など豪華なメンバーが参加していました。

人類が考え出したゲームは数多くありますが、その中で「囲碁」が最も変化が多く、難解とされています。
その囲碁においてもAI(人工知能)に屈することになるのか・・・
世界中の注目を集めたこの大会、果たして結果はどうだったのでしょうか。

 

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日程と結果

大会の日程と結果を表にして見ました。

日付 黒番 白番 結果
5月23日 柯潔九段 アルファ碁 白番半目勝ち
5月25日 アルファ碁 柯潔九段 黒番中押し勝ち
5月26日 古力九段・アルファ碁 連笑八段・アルファ碁  白番中押し勝ち
5月26日

時越九段、ミ昱廷九段、唐韋星九段、
陳耀燁九段、周睿羊九段

アルファ碁 白番中押し勝ち
5月27日 アルファ碁 柯潔九段 黒番中押し勝ち

 

ご覧の通り、アルファ碁の全勝です!!

大会前から既に人間の棋力は大きく超えていると噂されており、この結果も想定の範囲内ではあります。
ただ、それでもこの結果を目の前にするとやはり複雑な気持ちになりますね。

2016年3月に李世ドル九段が対局した時から1年2ヶ月ほど経ちました。
この間にアルファ碁はさらに強くなったということでしょう。

そして来年の今頃、3年後の今頃にはもっともっと強くなっているはずです。
コンピュータは勉強したことを忘れませんから(汗)

勉強すればしただけ強くなっていきます。
羨ましい限りですね。

 

驚きなのは李世ドル九段と対局した時と今回のハードスペックの差です。

李世ドル九段との5番勝負の時は、CPUサーバを1202台、GPUサーバを176台使用する構成だったと言われています。
それが今回の対局では、TPU(Tensor Processing Unit)というサーバー1台でした。

スペックを落としてもここまでの力を発揮することができたわけです。
これで同レベルのハード構成を組んでいたとしたら、さらに強いアルファ碁が見れたことでしょう。
ただただ、技術の進歩(Google)には驚かされるばかりですね。

ちなみに「TPU」とはGoogleが独自開発を行ったプロセッサで、従来のGPUやCPUより15倍~30倍速く人工知能(AI)アプリケーションを処理できるとされています。

 

今後の囲碁界はどうなっていくのか?

今大会の結果で、囲碁の世界でも人工知能が人間を完全に超えたことが証明されました。

Googleは大会終了後、全勝という結果を受けて、アルファ碁の研究開発は一旦打ち切ると発表しています。
今後はこのノウハウを別の分野で活用していくようです。

 

ずっと囲碁をやってきた身としては人間の敗北という結果がやはり残念です。

しかし技術の進歩はむしろ歓迎されるべきであり、このディープラーニングという研究が他の分野で活用されることで、私たちの生活がより良いものになっていくでしょう。

それに機械に人間が負けたからといって、プロ棋士の価値が下がるわけではありません。
車が発明されて人間より早く移動できるようになったからといって、陸上競技の価値に変わりがないのと同じですから。

人類という同じ土俵上で、最も囲碁が強い人間を決めるためにプロ棋士は存在しているのです。

今後はアルファ碁の棋譜をプロ棋士全員で研究し、良い手と判断された手については人間同士の対局でもどんどん使われていくでしょう。
新しい定石が生まれたり、今まで常識とされていた考え方がガラッと変わるなんてこともあると思います。
これは、人工知能のいいところを上手く取り込んで人間が進歩していくいい例になるんじゃないでしょうか。

既に将棋界では同じようなことが数年前から行われています。
スマホでの不正問題などもありましたので、囲碁界は早めに電子機器の使用に関するルールを策定する必要があると感じますが、上手に人工知能と囲碁界が共存できたらいいですね。

 

まとめ

私もアルファ碁の棋譜を少しは研究しないとダメですね。
新手を知らないとか、新しい定石を知らないとかで対局したら一気に不利になってしまいそうです(汗)

アルファ碁の打ち方って、大技を飛ばして一気に優位に立つのではなく、本当に価値のあるところから順番に打っているだけという印象があります。
もちろん深い読みなどは入っているでしょうが、やはりそれが囲碁の本質であり、真理なんでしょうね。

確かに初級の時に「囲碁は大きいところから打ちましょう」と教わった気がします。
高段になった今、改めてアルファ碁から同じことを教わることになるなんて、なんか面白いですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!
次の記事でまたお会いしましょう!

 

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囲碁

Posted by heizo